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  1. 静岡市議会 2021-10-01
    令和3年 観光文化経済委員会 本文 2021-10-01


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯尾崎委員長 ただいまから、観光文化経済委員会を開会します。  今期定例会で本委員会に付託されましたのは、認定第1号令和2年度静岡市一般会計歳入歳出決算の認定について中所管分をはじめとする決算3件と議案第143号令和3年度静岡市一般会計補正予算(第3号)中所管分をはじめとする議案3件です。  このほかに、報告事項が経済局から1件あります。  このうち、本日は、お手元の審査順序のとおり、観光交流文化局が所管する決算1件、議案2件の審査を行います。  また、新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業の報告が観光交流文化局からあります。      ────────────────────────────── 2 ◯尾崎委員長 審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は、必ずマイクを使用して発言されるようお願いします。  また、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用のまま発言していただくようお願いします。  なお、換気のため、窓は開けたままとしていただきますよう御協力をお願いします。  次に、委員会での質疑の在り方についてです。  去る8月25日の各会派代表者会議で、令和3年9月定例会における新型コロナウイルス感染症対策について申し合わせが行われ、委員会の運営について、次のとおり要請がありました。  まず、各質問者は、その内容を凝縮し、できるだけ短時間となるよう配慮されたい。  次に、委員長を中心として短時間で委員会が進行できるよう効率的な運営に努めること。具体的には、議案審査に当たり、事前の確認や資料請求をすれば足りる事柄は、委員会開会前に時間的余裕を持って行い、委員会での質問は控えるよう配慮されたい。案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは、後日の報告または資料提出を受けるなど、委員会の効率化に配慮されたい。  また、委員の皆さんへのお願いですが、要望・意見については、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。      ────────────────────────────── 3 ◯尾崎委員長 それでは、新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業について、当局の報告を聞くこととします。  なお、報告については、聞き置くのみとします。 4 ◯岡村観光交流文化局次長 当局所管の新型コロナウイルス感染症対策として実施している事業のうち、主な事業について御報告いたします。  新型コロナウイルス感染症対策の進捗状況の報告という資料でございます。その12ページをお願いいたします。下段、14番、地域型宿泊誘客事業助成については、市内宿泊事業者を中心とする団体が地域の実情に応じて実施できる誘客事業等に対し助成するものです。6月3日から申請を受付、9月17日現在、静岡、清水、梅ケ島の3エリアそれぞれの団体に対し、交付決定を行っております。このうち、静岡及び清水エリアは、本市がまん延防止等重点措置の対象区域となったことを受け、8月8日から事業を停止しております。新型コロナウイルス感染拡大により観光業への影響が長期化しており、秋以降も継続して支援する必要があることから、助成拡充に係る経費を9月補正予算案として上程させていただいております。
     右側、13ページをお願いします。下段、16番、オリンピックパラリンピック合宿等誘致事業については、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、東京2020オリンピックパラリンピック事前合宿誘致受入れや交流事業などを行うものです。7月8日から22日まで清水ナショナルトレーニングセンターなどにおいて、フランステコンドー代表の事前合宿を受入れ、また市内の子供たちによる練習見学会などの交流を行いました。事前合宿受入れなどに当たっては、内閣官房の定める感染防止対策に基づき、選手に対し毎日PCR検査を実施するなど、感染対策を徹底いたしました。  少し飛びまして、28ページをお願いします。上段、5番、県内マイクロツーリズム推進事業については、静岡県が実施する県内観光推進キャンペーンバイ・シズオカ~今こそ!しずおか!!元気旅!!!~」に合わせて実施する事業で、宿泊スタンプラリーや市内観光地を周遊できる企画乗車券や観光体験プログラム料等の割引きを行うものであります。7月22日からキャンペーンを開始しましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、7月30日から事業を停止しております。  今後、感染状況を踏まえながら再開を検討してまいります。  下段、6番、新型コロナウイルス感染症対策奨励金(宿泊施設)については、静岡県が実施している宿泊施設の新型コロナウイルス感染症対策に関する認証制度である「ふじのくに安全・安心認証(宿泊施設)制度」について、市内宿泊施設の早期の認証取得と受入れ環境整備を促すため、市が定めた期間内に認証を取得した市内のホテル、旅館などに対し、奨励金を交付するものです。8月23日から申請を受付、9月17日現在、7件の申請があり、5件の交付決定をしております。  今後、県の認証制度自体の認知度向上及び早期利用促進のため、県やするが企画観光局と連携し、継続した事業周知を図るとともに、認証を受けた施設を一覧化しホームページなどに公表し、施設の利用促進や観光誘客に取り組んでまいります。  右、29ページ上段、7番、文化活動事業継続支援助成については、文化公演における新型コロナウイルス感染防止対策経費に対し助成するもので、9月17日現在、29件の申請があり、28件の交付決定をしております。対象期間の終期を当初9月30日までとしていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、10月以降も継続して文化活動を支援していくため、終期を延長し令和4年3月31日までといたしました。引き続き、多くの方々に利用していただけるよう制度の周知を図ってまいります。 5 ◯尾崎委員長 新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業についての報告は以上です。      ────────────────────────────── 6 ◯尾崎委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分を議題とします。  審査の順序としましては、決算について当局の説明を聞いた後、質疑に入り、その後、要望・意見となります。  なお、本件は、10月4日にも審査がありますので、本日は、要望・意見までとなります。御承知おきください。  それでは、当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 7 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には、ページ数、項目等を述べていただくようお願いします。  それでは、質疑をどうぞ。 8 ◯高木委員 主要施策の101ページ上段の6)、7)につきまして質問させていただきます。  両事業におきまして、フェスティバルという表現を使っているんですけれども、このフェスティバルというのはどのようなイベントを指すのか、教えてください。 9 ◯鈴木まち劇場推進課長 ただいまの御質問のどのようなイベントを指すのかということですけれども、こちらで言っている対象イベントは、芸術文化に類するイベントであります。その前提といたしましては、まちは劇場の定義を、静岡市に根づいた大道芸や演劇、音楽などの芸術文化等の創造性を生かしたまちづくりと定めております。  このことから、ただいま御質問のありました6)、7)の2つの事業は、まちは劇場の推進を目的とした事業でありますので、対象としているフェスティバルは、文化芸術等を起点としたイベントを対象としているものでございます。 10 ◯高木委員 同じ項目でございますけれども、6)は、今年インナーブランディングを実施したとございますけれども、どのような事業を実施したのか、教えてください。 11 ◯鈴木まち劇場推進課長 ただいまのインナーブランディングの事業について御説明させていただきますが、まずはこのフェスティバルブランディング事業について説明いたします。  ブランディング事業には、大道芸ワールドカップをはじめとする複数のフェスティバルがありますけれども、それらは静岡市の魅力の1つではありますが、その価値を市民と共感しつくり上げ、さらにその魅力を国内外へ発信するというものがこの事業でございまして、その目的は、世界から認知される国際都市を目指すことであります。  令和2年度は、コロナの影響を受けまして、インバウンドの需要が見込めなかったため、いずれは訪れるインバウンドの回復期に向けて、まずはインナーブランディング、いわゆる市民に向けた静岡市の魅力の価値創造に重点を置いて取り組みました。  御質問のインナーブランディングの事業の具体的な御説明をいたしますけれども、具体的には、主な取組といたしまして2つの事業を御説明いたします。  1つ目は、静岡市の魅力を配信する取組といたしまして、市内の各分野で活躍する市民が静岡市で生き生きと暮らす姿を世界に向けて配信するための画像コンテンツ作りを令和2年度から2年にわたり始めております。  2つ目は、静岡市の魅力を市民と共感するための取組といたしまして、市民や著名人がまちは劇場って何なんだと、それぞれの思いを語るトークディスカッション会議を開催いたしまして、ただしコロナ禍でもありましたので、オンライン会議により開催いたしましたけれども、これによりまして、まちは劇場の取組のまちづくりに関わる人の輪を広げていこうとした事業でございます。 12 ◯高木委員 同じ項目7)になります。フェスティバル評価システム構築事業につきまして、この評価システムを使うとどんな評価が出てくるのか。この事業はどんなものを得るためにやるのかを分かりやすく説明してください。 13 ◯鈴木まち劇場推進課長 ただいま分かりやすくとありましたので、できる限り分かりやすく説明させていただきます。このフェスティバル評価システム構築事業は、フェスティバルがもたらす影響、これは文化的、経済的、社会的な観点、この3つの観点があると思いますけれども、こちらの3つの観点から評価分析するものでありまして、従来は来場者へのアンケート調査経済波及効果調べというような調査を行っていたと思いますけれども、このような調査は、個々のイベントの運営とか、いわゆる経済的観点がどのくらい影響があったかと調査分析するものでありましたが、今回やっております評価システムは、さらにこの経済的観点に加えて、社会的観点、それから文化的観点についても評価分析をしようというものであります。  なぜそのような社会的、文化的観点を評価するのかというのは、こちらの評価によって都市への、まちへの影響というものが分析できまして、これを今後、政策とか計画に反映させようとするものであります。  例を挙げますと、大道芸ワールドカップが将来の静岡市が目指す姿、総合計画をつくるときにも将来の姿というものを描いておりますけれども、そのような将来目指す姿に対して、大道芸ワールドカップがどのような貢献ができたのか、もしくはどのような影響があったのか、また将来描く姿そのものを変える必要があるのか、このようなものを検証するためのシステムの構築を図る事業でございます。 14 ◯高木委員 勉強させてもらいます。  続きまして、主要施策の119ページをお願いします。  12目の国内都市友好費でございます。これは、これから中部横断自動車道の開通により、重要になってくるかなという思いで聞かせてもらいますけれども、国内姉妹都市等交流事業というのは、どのようなものをやりましたでしょうか、教えてください。 15 ◯福地観光MICE推進課長 御質問は、昨年度の中部横断自動車道絡みで姉妹都市ということですか。 16 ◯高木委員 具体的に事業として何をやったか教えてください。 17 ◯福地観光MICE推進課長 昨年度は、こちらに記載の内容につきまして、聖一国師ゆかりの都市との交流ということで、聖一国師顕彰会、商工会議所さんと一緒にやっておりますけれども、そちらと連携しまして、聖一国師の逸話である水まきの儀を市役所の前でもやらせていただきましたけれども、逸話の中では、福岡のほうで疫病退散ということで水をまいたということが残っておりまして、そこと関係する承天寺さんですとかとの交流をしております。  昨年度につきましては、あと中部横断自動車道の関係では、姉妹都市、友好都市の物産展等にDMOとか民間事業者と共に出店をしておりまして、経済、地場産品の販売ですとか、あとは観光のPR、そういったものをさせていただいております。 18 ◯高木委員 聖一国師との交流については、大概理解しているんですけれども、友好都市との関係、どんな都市とどのような交流をしたのかを教えていただいていいですか。 19 ◯福地観光MICE推進課長 失礼しました。姉妹都市、友好都市ですけれども、姉妹都市である上越市とは観光と物産展で交流しております。それから、あと山梨県の甲府市、それからあと山梨市との交流を行っております。これが先ほど申し上げました物産展への参加ということでございます。 20 ◯高木委員 とすると、佐久市との交流は、昨年はなかったということでよろしいですか。 21 ◯福地観光MICE推進課長 佐久市につきましては、予定はあったんですけれども、コロナの関係で中止となりました。 22 ◯高木委員 先ほども言いましたけれども、中部横断自動車道ができて非常に行きやすくなっている都市だということで、より積極的な、意見・要望になりますけれども、交流、しかも実利の伴う交流ができると思うんです。お互いビジネスのメリットがあるような交流ができると思います。そういうことによって、より活発になると思いますので、ぜひ積極的にお願いしたいと思います。  続きまして、486ページ、ホームタウン推進費についてお願いします。  ホームタウン推進費のくくりの中でよいかと思うんですけれども、ここで心の公共財である清水エスパルスを応援しているということが記されておるんですけれども、プロの興行ということで、エスパルス自体も非常に経営状態どうなのかなと、大丈夫かなというのが外から見て非常に心配な部分がありますけれども、分かる範囲で説明していただければと思います。 23 ◯長澤スポーツ交流課長 今、議員から御質問がありましたエスパルスの経営状況でございますが、まず入場者数については、2019年コロナ前については1試合平均1万5,000人程度、これがコロナで入場制限がかかった2020年については5,500人程度で、入場者数は減少しております。  ただ、経営については、民間のチームですので、我々は、詳細を把握しておりませんけれども、報道等資料によりますと、2019シーズンについては純利益200万円の黒字、2020シーズンについては、コロナで大変だったけれども3,800万円の黒字に増加したという発表がされております。 24 ◯高木委員 ひとまず安心だと捉えさせていただきたいと思います。  続きまして、その下の、野球を生かしたまちづくり推進事業でございますけれども、以前、以前と言っていいのかどうかあれですけれども、プロ野球の誘致をするんだということで市長が一生懸命やっていましたが、去年あたりの動きはどのようになっているでしょうか、教えてください。 25 ◯長澤スポーツ交流課長 プロ野球に関してでございますが、市長からは、見果てぬ夢ということで、プロ野球の球団創設という目標を掲げて目指しております。具体的には、3月に、楽天イーグルスとの市民交流事業や球団創設に向けた関係者等との情報交換などを実施しておりまして、昨年度については、楽天のオープン戦は開催しましたけれども、コロナがなければ交流事業で子供たちに直接指導するとかそういったものが可能なんですけれども、昨年は直接指導することが難しかったので、未来塾という形で楽天のスクールコーチが夢を持つ大切さとか、あと市内の子供たちは投げる力が弱いので、どうしたらうまくボール投げができるかというDVDを作成し、それを市内の91校に配布したと、このような事業を実施しております。 26 ◯高木委員 見果てぬ夢という話でしたけれども、やっぱりプロ野球チームがある、Jリーグのチームがあるというと、やっぱり都市の格が、政令市の会議なんかへ行ったときに、やっぱり違うなという感じがあるんですよ。ぜひ、見果てぬ夢に終わらせないで、具体的な推進を1歩ずつでもいいので図っていただければと思います。 27 ◯堀委員 まず、主要施策成果説明書の355ページの下段のDMO推進事業負担金について伺います。  表によると、市内宿泊客数の達成度がCとありますが、これはコロナ禍でやむを得ないと考えております。そんな中で、先ほど説明がありましたが、するが企画観光局DMO事業として、ブランドコンセプトに、学びと茶と海に基づいて実施した商品開発やプロモーションにおいて、コロナ禍でも成果が上がったものはどのようなものがあったか、教えてください。 28 ◯福地観光MICE推進課長 DMO事業の成果ですけれども、御質問ありましたlearn、tea、seaという3つのコンセプトで商品開発等を行っておりまして、まずlearn事業については、学びのある観光。これは、子供さん向けのプログラムが多いですけれども、そういったニーズに対応した体験型プログラムを集約しました専用サイト、「学び場」を令和2年8月に開設しております。体験プログラムについては40件、それから宿泊型ツアーについても3件、商品化を行いました。  事業の実際の稼働は、やはりコロナの影響で苦戦している部分はありますけれども、体験メニューの拡充等、引き続き取組を進めておりまして、今年7月には平均で5,000円するプログラムに300件以上の申込みがあったという実績も確認しております。これも実は緊急事態の関係でキャンセルが結構出てしまったわけではありますけれども、そういう成果も出ております。  それから、teaの事業につきましては、これもブランド化が進んでおりまして、茶畑の絶景でお茶を楽しむ「茶の間」事業ですとか、静岡茶を使用したかき氷、これ茶氷ということで、大分定着していると思いますけれども、こういう取組を進めております。茶の間につきましては、市内には3か所ございます。令和2年度につきましては、1人3,000円の利用料で約5,800名の予約がございました。実は、これもコロナの影響で大分キャンセルが出たということになります。そういう中でも、年間で相当の売上げを達成されたという、運営をしている農家もございまして、お茶の関係、今、大変苦しんでおりますけれども、茶農家の新たな収入源は、まだ少ないですけれども、そういう形になってきているなと考えております。  それから、茶氷につきましては、5市2町で29店舗が参画しております。昨年度は約4万3,000杯を売上げておりまして、いろいろなメディアなどでも取上げられる中で、県の夏の風物詩として定着しつつあるのではないかなと考えております。 29 ◯堀委員 コロナ禍においても成果が上がっている事業があるということで、今後に生かしていただきたいと思っております。  そんな中、この表の中で、今後の取組内容としてシンクタンク機能の強化とありますが、具体的にどのような内容なのか、教えてください。 30 ◯福地観光MICE推進課長 DMOのシンクタンク機能についてです。  まず、DMOですけれども、多様な関係者と協働しながら地方への誘客ですとか、旅行商品の拡大に取り組むということで、観光地域づくりのかじ取り役になっていくことが期待されていると。DMOとは、そういうものでございます。  そのために、地域の観光に関連する各種データの継続的な収集ですとか分析を行いまして、行政における観光施策立案の基本情報として提供していったり、調査に協力いただいた事業者には、その情報をフィードバックしていくとか、そういうものが求められているのかなと考えております。  DMOを構成しております5市2町の自治体からもそういう観光客の動向のデータであったり、あるいは事業者の景況みたいなものはどうなのかというところの情報を求める、DMOに対してそういう情報であるとか、そういう調査分析を求める要望も高まってきております。  私どものするが企画観光局、DMOに関連する協定の中で掲げられている事業は、5市2町の地域資源を活用した旅行商品の開発ですとか、5市2町の魅力を発信するためのプロモーション、それから5市2町への集客を促進するイベントの開催があります。さらに、5市2町の来訪者のニーズや満足度等の市場調査及び分析、こういった項目が入っておりまして、今年度からの取組にはなっておりますが、ここの部分を強化していくということで考えております。  するが企画観光局では、今年から5市2町の300以上の観光関連宿泊施設等の事業者への研究調査を始めております。  それから、今後になりますが、5市2町の100か所以上の観光施設などでの来訪者調査も予定しているところです。 31 ◯堀委員 では、次の質問に移ります。  次のページ、356ページの上段のナイトツーリズム推進事業について伺います。  事業名の日本平夜景魅力向上可能性調査は、先日の島議員の総括質問でもありましたが、世界的デザイナーの石井幹子さんが関わって、夜景の可能性調査やコンセプト提案を実施したとありますが、どのような内容だったのか、教えてください。 32 ◯福地観光MICE推進課長 ナイトツーリズム事業における可能性調査ですけれども、この調査につきましては、世界的な照明デザイナーの石井幹子さんに、本市の観光資源である日本平山頂からの夜景景観等の魅力向上とか磨き上げについての可能性を評価していただくために実施しております。  主な内容としましては、1つは現地調査をやっていただきました。日本平からの視察に加えて、清水港を船で周っていただいて、海上からも見ていただくということですとか、あと静岡のほうで駿府城公園周辺なども見ていただいております。そういったところから、調査とその分析等を踏まえて、本市の夜景景観の磨き上げについてアイデアという形でデザインのコンセプトをお示しいただいたところです。  景観づくりに取り組んでいる他都市ですとか海外の事例、あとは石井さんの御本人の実績等も踏まえて、デザインコンセプトに沿った形ではこんな整備も可能だよというようなアイデア出し、提案をその調査の中でいただいております。 33 ◯堀委員 分かりました。世界的デザイナーということで、官民連携で着実に取り組んでいただきたいと思います。  次の質問に移ります。  事務事業総点検表その1)の69ページ、少し細かい内容になりますけれども、中段あたりに、地域観光施設整備事業補助金とありますが、補助金交付実績がゼロ件ということで、達成度がCという結果に対して、評価理由において、自治会からの相談に対し説明を行ったため、達成度はBとなっております。相談件数はどの程度あったのか、また相談があったにもかかわらず交付に至らなかった要因としてどのようなものが挙げられるのか、教えてください。 34 ◯福地観光MICE推進課長 観光施設整備補助金についてです。  まず、この補助制度の趣旨としましては、地域の団体、自治会等になりますけれども、そういう方たちが自分たちで地域の観光施設を整備する事業に対して補助する制度でございます。昨年度の相談件数は2件ございます。これは、地元自治会さんからですけれども、電話での相談が1件と、あとは区役所に来ていただいた中で、地域総務課から当課へ相談が回って来た案件が1件です。区役所のほうから来ていただいた自治会さんにつきましては、その後、電話で何度かやり取りしたものの、2件とも申請に至らなかったという結果になっております。  その理由としましては、これは、推測になりますけれども、補助制度自体が30万円以上の整備が対象で、それに対して3分の2の補助という制度ですので、設置者、地元の皆さんの自己負担がどうしても出てしまう、持ち出し分があるということ。それから、地元の皆さんで自主的に設置していただいて管理していただくものであるため、維持管理とかメンテナンスとか、そういった部分の負担が継続的に設置者にあるということ。それから、この制度が修繕とか更新については現在対象にしていないこともありまして、そういったところ、費用面とか維持管理面での負担を考慮して申請には至らなかったのかなと考えております。 35 ◯堀委員 費用的な部分でネックがあると。あとは維持管理にも少し負担がかかるという説明がありました。  その中で、この表によると、直近3か年で実績値として実際何件か挙げられていますが、その3か年で実際補助を受けた観光整備事業は、どのようなものが挙げられるのか、教えてください。 36 ◯福地観光MICE推進課長 過去の3年間の補助内容でございます。  まず、この補助で対象となるものにつきまして、要綱上は観光案内板ですとか、あとストリートファニチャー、これは休憩ベンチですとか電話ボックスですとか、遊具、モニュメント、そういったものを対象とさせていただいております。  過去3年につきましては、平成29年に1件、これは丸子のほうの佐渡自治会さんの案内板の設置に30万円ほど補助しております。それから、30年度につきましては2件、清水の梅ケ谷ふれあいの里のあずまや設置ということで、これも梅ケ谷の環境保全会さんに対して83万円の補助、それからもう1件は、伝馬町の自治会さんが設置しました駿府府中貫目改所記念碑に対して57万円ほど。令和元年につきましては、清沢地区の自治会連合会さんに対して50万円ほど、これは観光案内板の設置について補助させていただいております。 37 ◯堀委員 では、次の質問に移ります。  主要施策成果説明書に戻りまして、97ページ。表のカ、文化活動緊急支援補助金事業について伺います。  この事業は、コロナ禍で窮地に立たされている文化活動を保護するための補助金交付事業と認識していますが、その補助件数91件とありますけれども、その実績を教えてください。 38 ◯萩原文化振興課長 この文化活動緊急支援補助金事業についてですけれども、議員がおっしゃるとおり、コロナウイルスの感染症拡大防止に関わりまして、市有施設の利用人数の制限もありましたので、その活動の縮小・自粛をせざるを得ない文化芸術活動を支援するために、市内の団体または個人に対してホール等の施設使用料を助成したものになります。  ですので、補助対象施設が静岡市民文化会館の大ホール、中ホール、大会議室、あと静岡市清水文化会館の大ホール、小ホール、あと静岡音楽館のホール、講堂といたしておりましたので、そちらを利用する個人や団体の方々に補助金を交付させていただきました。 39 ◯堀委員 その中で、例えば具体的にどういった団体とか文化芸術団体に補助を行ったのかという一例を挙げていただければと思います。 40 ◯萩原文化振興課長 こちらの補助金の要綱に演劇ですとか舞踊ですとか、もちろん音楽の活動とか、要綱に定める文化活動を対象としておりましたので、本当に個人から団体の皆様、多くの方々に御利用いただいております。  詳しくは後ほど資料を提出させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 41 ◯堀委員 後ほど資料を確認したいと思います。  最後の質問に移ります。  主要施策成果説明書の350ページ、観光イベント補助金と353ページ、イベント開催助成費に関連して伺いたいのですけれども、この表を見ると、新型コロナの影響で本市を代表するイベントがことごとく中止になっており、これは仕方ないことですけれども、残念に思っております。  そんな中で、確認したいのですけれども、中止になっているにもかかわらず補助金が交付されているイベントがありますけれども、その理由について教えてください。 42 ◯鈴木まち劇場推進課長 ただいまの御質問の中止としたイベントに対する補助金の支出の理由についてでございますけれども、今、議員からも静岡市を代表するイベントだということで、交流人口の増加とかまちは劇場推進に向けたにぎわいの創出のためには欠かせないイベントであります。  この支出した理由について、支出の対象とした経費につきましては、中止を決定するまでの準備に要した経費、そして、年間を通じて広報活動や事務局の運営費のための固定費、このような経費に対して、今後の実行委員会の存続とか、また今後のこのイベントの継続性、安定化に向けた取組というものを考慮いたしまして、来年度以降も持続して開催ができるように支出を決めたものであります。  また、支出するに当たりましては、公益性や継続性、こういったものを精査した上で、対象となる経費に対して補助金を支出しております。  なお、表の中に支出額がゼロ円となっているイベントがありますが、こちらについては、準備にかかった経費や固定費が発生していないもの、もしくは少額のため団体から申請がなかったものでございます。
    43 ◯堀委員 説明で、必要な経費、支出、補助だったということがよく分かりました。  それで、もう1点最後に伺いますけれども、このコロナの影響によってイベントが中止になったということを踏まえて、本市として、今後どのように実行委員会等に寄り添った対策に取り組んでいくのか、教えてください。 44 ◯鈴木まち劇場推進課長 このような実行委員会に対して、どうやって寄り添っていくのかということでありますけれども、コロナというものが1つのキーワード、また初めて経験する危機でありますけれども、やはり今後は、このコロナ禍においても開催を何とかしてする、していこうという団体、実行委員会が見えてきます。コロナ禍においても、にぎわい創出イベントの開催をしようという実行委員会に対して、コロナ対策を講じた部分の金額に対して、かかり増し補助を交付することを考えております。  この補助金につきましては、昨年度、令和3年2月の議会の中で補正予算を5,000万円計上させていただきましたけれども、これを令和3年度にも繰越して、コロナ対策補助金ということで、イベント主催者に対して補助金を支出しております。このような形で、どのようなコロナ対策を取ったらいいのかという支援ですね、それはいろいろな方法のアイデアとそれからお金の補助という部分の支出、こういったもので主催者に寄り添っていこうという考えで進めております。 45 ◯繁田委員 どの課にもたくさん聞きたいですけれども、皆さんの観光面、文化面から本当に市民に寄り添ったお仕事をされているということで、決算ですからあえて細かいことは申し上げません。この席では、動物園に限ってお尋ねしたいと思います。  動物園については、昨年、今年もそうですけれども、緊急事態宣言がかかって、そして臨時休園ということで、入園者数が激減していると。これについては、市民の皆さんが等しく承知しているところであります。その陰でもって、希少動物の種の保存、これは3)の420ページ、希少動物の繁殖を手がけておられて、昨年度は、実績値として非常に高い結果を出してくれております。  そこで、日本平動物園の中で所有している動物で、昨年度誕生した動物の中で、どんな希少動物がいたか。そして、その中で、特に繁殖が難しいとされる種類をお教えいただきたいなと思います。 46 ◯竹下日本平動物園長 当園の希少動物の誕生の実績でございますが、資料にも記載がありますとおり、昨年度は9種の動物の誕生がございました。その9種になりますけれど、内訳を申し上げますと、哺乳類が7種類、それから鳥類、鳥が1種、それから爬虫類が1種ということで、全9種。ですので、頭数はまた別になりますが、点数でいきますと20点がかえっております。  その哺乳類を申し上げますと、マレーバク、これは昨年の7月7日、七夕の日に生まれた「ナナハ」ということで報道でも取り上げていただきました。そのほかバーバリーシープ。ちょっと名前だけですと難しいかもしれませんが、アビシニアコロブス、これは猿になります。それから、リスザル、アカテタマリン、コモンマーモセット、こういったものも小型、中型の猿になります。それから、当園が計画管理種にもなっておりますけれども、大アリクイも誕生しております。  鳥類につきましては、ショウジョウトキが1点、それから、爬虫類はクチヒロカイマンといういわゆるワニになりますけれども、これは30年ぶりに繁殖が成功しまして、大変我々としましても喜ばしく、今後、展示を続けていきたいなと考えております。  それと、繁殖の難しい動物ですが、繁殖が簡単な動物はなかなかなく、当園におきましても、大半が希少動物に当たるわけですが、これまでも市民の皆さんの御期待もある中で、やはりホッキョクグマがロシアから来園しておりますけれども、もう10年余り、繁殖がなかなかできていないということで、市民の期待も大きいものですから、ぜひホッキョクグマの繁殖は頑張って進めていきたいところでございます。 47 ◯繁田委員 繁殖が難しいということで、確かにそのとおりで、動物園の勤務実績が比較的長い竹下園長ですので、その難しさをひとつぜひ克服して、また今年度以降も繁殖に精を出していただきたいと思います。  これについて、やはり生あるものは必ず亡くなってしまう。さかのぼること多分平成27年だと思うんですけれども、キリンが2頭動物園に来園されて、たしか3か月で亡くなってしまって、今年またサクラでしたか、相棒が亡くなってしまった。比較的短い期間で2頭亡くしてしまった。これについては、皆さんの努力のかいもなくということになるんですけれども、非常に繁殖が豊富だというその反面で、また命を落とされる動物というのは仕方がないと思います。仕方がないと思いますけれども、そういう中で、やっぱり長年研究してきてくれている象の来園を市民が心待ちに期待しているんですね。同じ420ページにアジアゾウを導入するための情報収集等をしていただいているんですが、相手国、原産国との交渉は進んでいるのかどうか。もし進んでいる中で、そこでネックとなるような課題があるならば、それは何なのか。それは解決の方法があるのかどうか。非常に市民がアジアゾウの来園を期待していることからして、ひとつ前向きな御答弁をいただきたいと思います。 48 ◯竹下日本平動物園長 今の質問の象のことに関しまして、なかなか難しい状況にございまして、昨年の2月に、今いらっしゃる白鳥委員からも、以前御質問をいただいた経緯がございまして、経過といたしましては、既にもう3回タイを訪問しておりまして、関係機関、国の機関それから動物園関係等々に交渉を続けてまいりました。  そういった中で、その交渉の中で確認することは、法律の関係ですとか輸出の可能性、そういったものを粘り強く交渉を続けてきておりました。そういった中で、残念なことにコロナの影響もございまして、やはり海外との交渉ごとですので、フェース・ツー・フェースでやっぱり直接会ってお話をするということで、静岡市の市民の熱意も含めて伝えられればというところだったんですけれども、今はなかなかそれができない状況で、交渉としては、今中断しているといいますか、もちろんメール等でもやり取りはしておりますけれども、しっかりとした形で今できていないということでございますので、できれば早めに終息を見たところで現地に赴いて、またしっかりとした形で交渉ができればと思っています。  象の可能性という部分でございますけれども、象に関しましては、日々、世界的に見ますと大型動物の移動が非常に難しくなってきております。これは、いわゆる動物愛護団体等の監視も厳しく、やはり動物は自然にいるべきではないかという圧力もありまして、なかなか輸出が難しい状況にはございます。そこへもってさらに、特にアジアの原産国というのは、日本のように動物園が所有しているというよりは、国が管理している、保有していることが非常に多いものですから、やはり直接、国との交渉になります。国としては、やはり対外的なそういった何て言うんですかね、圧力といいますか、そういったものを鑑みながら対応しているところもございますので、そういったところを粘り強く交渉していくことになります。  ただ、我々も期間はもう3年ほど過ぎているんですけれども、この長い期間の中で海外の動物園ともそれなりにコミュニケーションは取り始めておりますので、そういった中で関係構築を進めて、今後の交渉の足がかりにできればと考えております。 49 ◯繁田委員 それでは、最後とします。決算になじむのかどうか分かりませんけれども、動物園長として、昨年度に例えばこんな動物が入っていれば日本平動物園、この先アフターコロナの来客数をうんと増やせるよと、そういう動物が令和2年度中に来てたらよかったなというそういった目標となるような期待する動物はおられますか。 50 ◯竹下日本平動物園長 国際問題になってもいけないものですから、やたらな動物は言えないですけれども、個人的にぜひ入れたいなと思っているのは、私、ネコ科の動物が非常に好きなものですから、当園では、ネコ科はライオン、ピューマ、ジャガーといますけれども、そのほかヒョウですとかネコ科の動物がいれば、非常に人気があるんじゃないかなというところとですね。先ほど話題になっていますけれども、やっぱりホッキョクグマの赤ちゃんを期待したいところです。  あともう1つは、皆さんも御承知かと思いますけれども、近隣で言いますと掛川の花鳥園にいますけれども、ハシビロコウという動かない鳥ですね。じっと止まっているだけなんですけれども、非常に面白い動物でして、人気がある動物ですので、導入できればなと思ってはいるんですが、かなり大型の鳥類なものですから、それなりの施設整備が伴ってきますので、そういったことがクリアできれば、それも可能なのかなと考えております。 51 ◯繁田委員 決算審査、やはり書面でいただいた資料から質問をさせていただくよりも、今のような夢のある答弁を求めるのが我々の役目かもしれません。象はなかなか導入が難しいと言っていますが、ぜひ、近々のうちに象の導入をどうにかしてください。よろしくお願いします。 52 ◯浜田委員 令和2年度決算、観光交流文化局が所管される事項について、主に大きく3つの項目に分けて質問させていただきます。  まずは、主要施策成果説明書104ページ、歴史文化推進事業についてお聞きします。  こちらの下にも書いてありますように、平成27年度の徳川家康公顕彰四百年記念事業から継承されたと書いてあります。ですが、まだまだ市民意識向上に向けての取組、また、市民の一部の方に限られているように思えるところが私としてはあります。  そこで、この点に関して質問させていただきます。  まず、1つ目、今日まで行われてきました顕彰四百年記念事業プロジェクトの成果をどのように捉えているのか、お聞かせください。 53 ◯中川歴史文化課長 歴史文化推進事業では、平成27年度に実施いたしました徳川家康公顕彰四百年記念事業を継承しまして、官民一体となりまして、家康公が愛したまち静岡の地内外への発信や市民の意識啓発につながる事業に取り組んでおります。  具体的には、徳川みらい学会と連携いたしました講演会、また浜松市や岡崎市など家康公ゆかりの都市と連携した情報発信、そして家康公ゆかりの商品の開発などのPRを継続して実施してきております。このことによりまして、家康公や静岡市の歴史に関する市民意識の醸成に効果があったと捉えております。  一方で、御指摘のとおり、より幅広い市民を対象にした情報発信や啓発を進めていく必要があるとも考えております。令和5年の歴史博物館の開館や大河ドラマ「どうする家康」の放映といった好機を生かしまして、静岡商工会議所や徳川みらい学会の皆様方、団体と連携しながら、より多くの市民に関心を持っていただけるような事業の企画や効果的な広報を今後も引き続き行ってまいりたいと思っております。 54 ◯浜田委員 先ほどもたくさんの市民の方に知っていただくよう情報発信を進めていくという御答弁がありました。確かに、歴史文化推進事業、今川義元公生誕五百年祭事業の成果も生かした上で今後もさらに発信を進めていきたいと私たちも思っております。  そのさらなる発信を進めていく上で、やはり歴史文化課と観光・MICE推進課との連携と現状の今の取組は必要だと思いますので、そのあたりを教えてください。 55 ◯中川歴史文化課長 歴史文化推進事業や今川義元公生誕五百年祭事業の実施などを通して得られました本市の歴史文化に関する情報につきましては、観光・MICE推進課やするが企画観光局が作成しておりますホームページ、またパンフレット、街歩きマップなどの媒体において、家康公や義元公に関する史跡や名所の紹介、そしてモデルコースの紹介といった形で発信を行っております。  今後は、歴史博物館の開館も視野に入れまして、モデルコースなどの観光コンテンツにつきまして、既存の広報媒体への掲載や旅行会社へのセールス等を行ってPRすることで、まちなかの回遊を促進し、観光交流の拡大を図ってまいりたいと思っております。 56 ◯浜田委員 連携も必要だと思います。さらに新しい連携という形もありまして、特に市内の小中学生、学生さんへの地域の歴史教育の一環という側面も重要だと思います。その小中学生に向けての情報発信についてどのような対応を考えているか、教えてください。 57 ◯中川歴史文化課長 教育委員会と連携した小中学生への情報発信の取組といたしましては、今川復権連絡会議から市内の小学校4年生への漫画「今川義元公入門講座」の贈呈に関する連携、協力、また静岡県内の小中学生を対象にいたしました徳川みらい学会が徳川記念財団と共に実施しております徳川家康公顕彰作文コンクールの小中学校への周知、事業実施、表彰に関する連携協力などを行っております。  また、漫画「今川義元公入門講座」の贈呈につきましては、先日、団体のほうから教育長にさせていただきました。 58 ◯浜田委員 先ほどの答弁の中にも令和5年度の歴史博物館の開館とありましたが、先ほどの教育の分野、さらには情報発信という意味でとても大きな位置づけとして私も考えております。  それを踏まえまして、歴史文化推進事業と歴史博物館とが連携した取組が必要だと思います。どのように連携していくのか、お答えください。 59 ◯中川歴史文化課長 歴史文化推進事業では、徳川みらい学会と連携いたしました家康公顕彰事業といたしまして、徳川家康公や徳川時代に関する講演会などを実施しております。この事業につきましては、本市の歴史文化に関する情報発信や教育普及に役立つものでありまして、現在、建設を進めております静岡市歴史博物館にとっても重要な事業であると認識しております。  現在、静岡市と徳川みらい学会との間で令和5年の歴史博物館開館や大河ドラマ「どうする家康」の放映を視野に入れながら、連携の在り方について継続して協議を行っているところであります。具体的には、講演会等の事業を通した連携が想定されると思っております。  歴史博物館の開館や大河ドラマの放映といった好機を捉えまして、本市の歴史文化に対する市民の意識の高まりに寄与できるよう効果的に連携していきたいと考えております。 60 ◯浜田委員 先ほどもありましたように、歴史博物館との連携の強化、改めて求めたいと思います。  また、その歴史博物館の開館と関連させまして、少し内容が飛んでしまいますが、主要施策成果説明書464ページの静岡市文化財資料館管理運営についても併せてお聞きしたいと思います。  先ほどもありましたように、歴史博物館の開館ということで、文脈的な意味としては比較的近いところにあります、静岡市文化財資料館の在り方については、浅間神社は現在どのような協議が行われているのか、教えてください。 61 ◯本野文化財課長 委員からの御質問の内容ですが、今、文化財資料館の閉館につきましては、平成23年3月に歴史文化施設の基本構想と連動するような形で、浅間神社の方も委員となっている資料館の運営委員会を通じて状況を説明し、御理解を得てきているところです。  実際の閉館後の建物の取扱いにつきましては、資料館が所在する浅間神社さんの御意向も確認させていただいて、今現在、建物の解体について御了解を得ているところでございます。  なお、解体に当たっては、資料館の位置が境内の角地というところと、あと神社の工作物と非常に隣接しているというところで、かなり難しい解体になりそうなので、十分に浅間神社とも協議を行って、神社に御迷惑がかからないように、慎重に解体工事の方法やスケジュール調整など、さらに検討を進めていきたいと考えております。 62 ◯浜田委員 浅間神社への、また資料館についての御配慮、ありがとうございます。また、この項目につきましての意見・要望は、最後にまとめて述べさせていただきます。  次に、大項目2、成果説明書の115ページ、国際化推進費についてお伺いします。  本市に住む外国人は、1万人を超える現状の中、市民側とまた住民としての外国人の両方にも共生の認識を高めていくことは大変重要なことと考え、今回、質問させていただくことになりました。  それでは、まず中項目の1つ目、静岡市多文化共生協議会というのがありますが、そこで提言書の取りまとめを行ったと書いております。まず、1つ目、その提言書のポイントを教えてください。 63 ◯萩原国際交流課長 提言書のポイントですが、第9期の当協議会は14人の委員が提言書を取りまとめました。提言のポイントですけれども、今回は次の3分野、教育・学び、地域での生活と防災、医療・介護、これらについて外国人住民の目線から具体的な提案がされております。また、今期の提言書は、要望や希望だけでなく、外国人住民も主体的に、どのように自分たちが関わることができるのかということを意識して作成していただきましたことも大きなポイントだと思っております。  例えば、教育・学びの中では、1つ、国籍、世代を問わず各国文化を学ぶ機会を作ること、という提言がありました。これに対して、外国人住民も自分たちが講師となることで、より推進していけるというような意見も述べられております。  生活と防災においては、市民サービスの情報提供のデジタル化が提言されておりますけれども、これについても、外国人住民も自分たちの持つネットワークを活用して情報拡散することで関わっていきたいというような提言をいただいております。  また、医療・介護についても、医療の受け方ガイドの作成や健診情報の多言語化などが提言されておりますけれども、これもツールやガイドの作成に自分たちも関わることができるというような心強い提言もいただいております。 64 ◯浜田委員 先ほどの提言書のポイントを聞かせていただきありがとうございます。  幾つかの中で成果が得られたとありましたが、改めまして、この提言書をまとめたことによりどのような成果が得られ、そしてそれを今後どのように生かしていくのか、お聞かせください。 65 ◯萩原国際交流課長 提言書をどのように生かしていくかということですが、この提言を受けて、生活環境、教育、福祉など各分野へ反映を始めております。例えば、自治会活動を紹介するパンフレット、市民向けの健康診断ガイドを多言語化して既に配布をしております。  そして、今後についてですが、多文化共生は、外国人を対象とした行政サービスの向上といった観点にとどまらず、外国人、日本人、戸籍を問わず、共に暮らす仲間として連帯感や共生意識を高めるような展開を図っていくことが必要と考えております。  提言を今後の施策や事業改善に生かすため、今年5月に多文化共生の関係課長会議も開きまして、庁内への共有も行いました。また、来年度は、次期、多文化共生推進計画の策定を考えております。具体的事業へのさらなる反映を外国人住民との協動を踏まえて作っていきたいと考えております。 66 ◯浜田委員 それでは、引き続き、次のページ、116ページをお願いします。  その中にあります(4)番、多文化共生総合相談センター運営事業についてお聞きします。  まず、外国人の方にとっての相談窓口が開設されたということは、とても重要なことであり、駆け込み寺的な意味合いもあります。そういった意味で、この相談件数が1,391件とありますが、その相談内容の分類がどのようなものか、お聞かせください。 67 ◯萩原国際交流課長 相談内容ですが、昨年度は、新型コロナウイルス感染症に関する相談が238件ありました。また、例年区分けしている区分では、社会保険、年金175件、税金126件、出産や子育て102件など、そのほか日本語学習や入管の手続に関する相談が多くありました。  コロナ関連につきましては、特別定額給付金が支給された昨年の6月に集中いたしました。また、年金や保険の相談とカウントされておりますけれども、この背景には、コロナの影響によるものも深く関わっていたと思います。そのように分析しております。 68 ◯浜田委員 先ほどもありましたように、やはり外国人、住む方にとっての生活に必須なこと、さらには各種補助金についての助成という話もありました。そういった意味で、切れ目のない対応、きめ細かな対応、相談が必要だと私は思っております。  そういった意味で、現在の相談体制はどのようになっておりますか。またそれを踏まえ、現在の課題は何か、お聞かせください。 69 ◯萩原国際交流課長 現在の相談体制ですが、センターの開設時間は、葵区、清水区は月曜日から金曜日の8時半から17時15分、駿河区は月曜日のみ同時間で開設しております。  この中で、言語により相談員がいる時間が決まっています。そして、外国語相談員と通訳タブレットの活用によりまして、合わせて14言語に対応しております。また、相談者の利便性を図るため、対面での相談だけではなく、電話やメール、またフェイスブックのメッセンジャー等での相談も受付ております。また、年3回、外国人のための生活相談会として、弁護士や行政書士などの専門家を招いての相談会も実施しております。  そして、課題ですけれども、大きく2つあると考えております。1つ目は、外国人住民へのこの相談センターのさらなる周知、もう1つは、市職員の通訳タブレットの認知度がまだ低いということだと感じております。 70 ◯浜田委員 多文化総合相談センターにおける課題はまだまだあるということですので、そういった課題にも対応すべく、意見・要望はまた後で述べさせていただきます。  次に、118ページの静岡市国際交流協会についてお伺いします。  こちらの一般財団法人の本協会につきましては、法人化1年目ということもありまして、このことについてお伺いします。  まず、この協会について、どのような事業を展開されてきたのか、また法人化によるメリットは何か、お聞かせください。 71 ◯萩原国際交流課長 国際交流協会は、これまで任意団体でありましたが、本市の5,000万円の出捐により、令和2年6月に一般財団法人への法人化を行いました。これにより、同協会は、本市の外郭団体となり、本市のパートナーとして高度な専門性と幅広いネットワークを生かした国際化推進事業及び多文化共生事業を推進していくことになりました。  1年目の事業について、当協会は、外郭団体となったことで具体的な取組の目標を示す経営計画を作成しています。この中で、3つの基本方針、地域経済の活性化を支える取組の推進、地域外交を支える取組の推進、多文化共生社会の構築で、主に姉妹都市交流事業ですとか今の相談センター等の事業を行いまして、地域と世界をつなぐコーディネーターとしての役割を担っております。  特に、昨年度は、法人であることが必要だった国の補助事業に手を挙げまして、地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業の採択を初めて受けることができました。これにより、関係者による総合調整会議を新しく設置しまして、同協会職員を統括コーディネーターとして活用し、市内の日本語教育の環境整備について大きな役割を果たしております。  メリットについてですけれども、法人化になったことで、当協会の社会的信頼性の向上、経営の健全化が図られたことがメリットになると思います。これまで任意団体という立場では資格が無かった。先ほど申し上げました補助金を獲得することができるということで、協会が事業の質の向上を図るとともに、本市の補助金に頼らない新たな財源の確保が可能となりました。  なお、令和2年の決算におきましては、619万円余の一般正味財産の増を果たすことができております。 72 ◯浜田委員 国際化推進については、また最後に改めて意見・要望として述べさせていただきます。  次に、大項目3、成果説明書の355ページをお開きください。  先ほどの堀委員の質疑にもありましたDMO推進事業負担金についてお伺いします。  まず、静岡県中部志太榛原地域連携DMOの中核を担います、私たち静岡市の位置づけとしましては、やはり負担金を支払うだけではなく、しっかりと運営強化に向けて本市の意向を示していく必要があるのではないかと思います。それにあわせまして、各種質問をしていきたいと思っております。  まず、この負担金として出されております公益財団法人するが企画観光局の体制について、どのような体制で事業推進を行っているのか、お聞かせください。 73 ◯福地観光MICE推進課長 するが企画観光局の組織体制についてお答えいたします。  令和2年度のするが企画観光局ですけれども、職員は24名で運営しております。組織につきましては、専務、専務理事、それから事務局長がおりまして、その下で4部で構成されております。1つが総務部、それから2つ目が観光振興部、こちらはもともとの静岡市の観光協会が行っていた業務を担っている部署です。3つ目が企画営業部、こちらはインバウンドの誘致ですとかMICEの誘致を担当している部署です。4つ目が企画開発部となりまして、こちらが5市2町圏域のDMO事業の推進を担っておりました。昨年度、そういう形で、本市からの職員派遣が2名、あと民間事業者から6名が派遣になっております。  先ほどの答弁の中で、シンクタンク機能という話がありましたけれども、今年度につきましては、そのシンクタンク機能の強化に着手している中で、組織を再編しておりまして、部の体制は4つで変わらないですけれども、総務部それから調査戦略室がシンクタンク関連の事業を担当している部署になります。それから、プロモーション部、4つ目が地域連携部、こういう形に組織を改め、強化を図っているところでございます。 74 ◯浜田委員 今の新しい体制で進んでいるという話をありがとうございます。  それを含めまして、今度は評価についてお伺いします。  こちらの評価記載にもありますように、この評価の基準が市内宿泊客数のみを指標としておりますが、それはなぜですか。また、その評価について、先ほど堀委員への答弁にもありました市としてのDMOの要望事項が含まれておりましたが、現状はどう評価しているのか、その2点お伺いします。 75 ◯福地観光MICE推進課長 まず、評価指標、宿泊者数についてですけれども、何で1つかと。これだけだと評価しきれないところもあるんですけれども、理由としましては、DMOの登録要件の主要KPIの一つになっているということですとか、本市の3次総においても観光交流分野の目標値の一つとしている点も踏まえて、観光事業全般に取り組んだ結果を評価する指標という意味で設定させていただいております。  DMOにつきましては、地域の多様な関係者を巻き込みながら事業展開していく必要があります。それから、その中で観光コンテンツの醸成ですとか受入れ環境の整備、そういったものを通じて地方への誘客ですとか商品の拡大につなげていくことを目的としておりますので、多様な事業を展開していく中で、その最終的な結果といいますか、取組の効果が誘客、その先の宿泊客という意味合いで、ある意味、最大公約数的な形で市内宿泊客数を指標にさせていただいているところです。  DMOの評価につきましては、先ほども答弁させていただいたとおりですけれども、地域資源を生かして、それを磨き上げてブランディングさせたもので、マーケティングの視点を取り入れて商品化とか誘客を図るということの中で、一定の成果は出ていると認識しております。  今後については、プログラム開発をさらに広げていくことですとか、事業者への理解を求めていき、皆さんに理解いただけるような形で、しっかり説明していく必要があるのかなと考えております。 76 ◯浜田委員 事業者との連携も必要ということは私も承知しました。そういった意味での連携として、まずは名前のとおり5市2町、各市町との連携強化が改めて必要だと思っております。その5市2町との連携強化について、どのように具体的に進めているのか、教えてください。  また、先ほど、新しい調査戦略部という形でシンクタンク機能を設けるという話がありました。そうなりますと、必然的に高い人材確保、専門性を有した方の人材確保と育成が必要だと思いますが、そのあたりのイベント事業の計画についてどのような考えか、お答えください。 77 ◯福地観光MICE推進課長 まず、各市町との連携強化について、令和3年度から、するが企画観光局の中で5市2町、それぞれの市町の担当者を配置しました。これが新たにやった取組になります。それによって、日頃からするが企画観光局と市町の担当者とのコミュニケーションをしっかり取っていきましょうという体制を作っておりまして、その中で、各市町が実施する事業の情報ですとか意見・要望を吸い上げる体制を整えたところです。  それは個々への対応になりますけれども、全体で言いますと、各市町と連携していくために、おおよそ3か月に1回ぐらいになりますけれども、DMOの事業担当者会議をやっておりまして、これは市町の担当者も一緒に出てやっている内容になっております。そこで情報共有、事業の進捗状況とか各市町の考え方、そういったものの共有を図って、うまく意思疎通して事業が円滑に進むように、こういった取組を今年度新たに始めているところです。  それから、あと人材に関係しての部分になりますけれども、やはりするが企画観光局、観光に関する専門組織ですので、当然、観光需要を高めていくためにイベントの企画ですとかプロモーション、そういった観光に関連する企画やマーケティングなどに精通した専門性の高い人材というのは必要であると考えております。現在は、市からの派遣ですとか、あと民間企業からの派遣、これはもう旅行会社の方なんかも入っておりますので、そういうノウハウを持った方も入っていただいてやっている部分もありますけれども、令和2年度に職員3人をするが企画観光局として採用し、人材育成をしていくことにも着手しております。  するが企画観光局の経営計画書の中には、人材育成への課題として、マネジメント層の強化ですとか、若手プロパー人材の不足、そういったことが挙げられております。それに対しては、計画的な職員の研修ですとか育成を確実に進め、人事評価制度等も整備していくなど、そういった取組が掲げられておりますので、市としましても、職員それぞれが専門性を持った人材として育成されるように、指導・支援していきたいと考えております。
    78 ◯浜田委員 先ほどもありましたように、連携強化していただき、5市2町としてのスケールメリットを生かした施策を進めていくことをよろしくお願いいたします。  また、3点につきましての意見・要望は、最後に述べさせていただきます。 79 ◯白鳥委員 創生静岡の質問は、おおむね浜田委員がまとめて質問させていただきました。  それで、私からは1点だけ、成果説明書の349ページ、今川義元公生誕五百年祭の関係でお聞きしたいと思います。  銅像が建てられたという記念すべき年であったと思っておりますので、この辺については、強く発信していく時期だなと思いますけれども、一方ではコロナということで、なかなかいろいろな事業が進めにくかったことも十分承知しております。  その中で、シンポジウムが開催されたということが記されておりますので、その内容と参加人数と概要を教えていただきたいと思います。 80 ◯中川歴史文化課長 今川義元公生誕五百年祭推進委員会が行いました今川シンポジウムでございます。コロナの影響もございまして、このシンポジウムにおきましては、ユーチューブによるリモート配信を行いました。5月19日に配信したものでございます。再生回数としましては、4,722回の再生回数を記録しております。内容につきましては、今川義元公像のお披露目に併せまして、今川氏の功績を検証するということで、記念講演「今川研究の最前線─今川氏が遺したもの─」、講師といたしましては大石泰史先生。  次に、座談会を行いまして、登壇者は小和田哲男氏、臨済寺の住職であります阿部さん、それから彫刻家の堤先生、そして静岡商工会議所の酒井会頭が登壇者で対談したものでございます。 81 ◯白鳥委員 今日までいろいろなシンポジウムなどを積み上げていただいて、徐々に今川義元公への認識が広がりつつあるのかなと思っておりますけれども、1つ残念だなと思っているのが、新たに建てられた今川義元公の像が、なかなか観光的な活用よりも、椅子代わりに使われていることをよく見るということで、明らかにこれは今川義元公の像なんだという認識がまだ生まれていないなと感じております。5回に4回は椅子代わりに使われている姿を見るような感じがしておりますので、その辺の管理の問題がどういうふうになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 82 ◯中川歴史文化課長 今川義元公像の管理ということで今御質問がございました。また、椅子代わりに腰掛けられているというのは、申し訳ございません、私も見かけたことがございませんので、認識が不足しておりました。  それ以外に、今川義元公像、竹千代像の上に、けやきの木の大きな枝張りのものがございまして、どちらかというとそちらに止まる鳥たちの落し物が非常に多くて、季節的なものでございますので、駅前広場の清掃等は都市局がやっていただいているわけですが、像につきましては、我々が所管しているものもございますので、都市局と共に、鳥の落し物を清掃することを今年度もやりました。  また、引き続き、認識という面では、まだまだ委員がおっしゃるとおりだと思っておりますので、何かしら、今後、方策を考えながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 83 ◯白鳥委員 あとで、要望で浜田委員から言っていただきますけれども、少ししっかりとした囲いを造るとか、何かそういったことも考える必要性が出てくるのかなと思います。身近に写真撮影をしていただくという意味では、今の形が非常にいいのかなと思いつつも、一方ではそういう形での管理が必要にならないようになればいいなと思います。 84 ◯尾崎委員長 この際、暫時休憩します。                 午後0時1分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 85 ◯尾崎委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  質疑を続けます。 86 ◯山梨委員 それでは、何点か質問させていただきたいと思います。  私は、事務事業総点検表その1)に合わせて質問させていただきます。  まず初めに、63ページになります。駿府浪漫バス運行業務について伺いたいと思います。事務事業総点検表を見させていただいても、近年、非常に利用者が低迷しているなと。令和2年度につきましては、コロナでまたさらに落ち込んでいるのかなということで、コロナ禍については、これは致し方ないなとは思うんですけれども、抜本的に利用者数増加策をしっかり検討していく必要性があると思いますが、どのように考えていらっしゃるのか、教えてください。 87 ◯福地観光MICE推進課長 駿府浪漫バスの利用者増加策ということでございます。  まず、駿府浪漫バスですけれども、路線としては静岡駅からまちなかを通って、浅間神社ですとか臨済寺の方面まで回るコースになっておりまして、今川家、それから徳川家ゆかりのエリアをコンパクトに回ることができるまちなかの歴史観光において、利便性の高いものであると考えております。  現在、利用者減少傾向にある中で、利用促進に向けましては、静岡駅北の観光案内所ですとかバス乗り場、それから沿線の観光施設、これは駿府城公園等になります。それから公共施設等でチラシを配布するほか、地元の城東自治会、それから呉服町や浅間通りのお店にもチラシを配布して周知を図っているところです。利用者につきましては、令和2年度は、前年比4割近い減少となっております。  ただ、今後、歴史観光、まち歩きを推進していく中で十分増加は可能だと思っておりまして、令和5年に開館します歴史文化施設ですとか、あとは大河ドラマの関係で取り組む事業などもありますので、そういうところで集中的に情報発信しながら、観光での利用者増加を図っていきたいなと思っております。 88 ◯山梨委員 これから歴史文化施設ができるということで、非常にこれは大事なポイントなのかなと思います。  ちょっと角度が変わるんですけれども、近年、グリーンスローモビリティというのが注目されていて、全国でもこの導入が進んでいる、低速で進むということで、非常に観光とマッチングするのではないかなと。また、乗りながら、まちの雰囲気を味わいながら、非常に効果が高いのかなとも考えます。  そういう点を踏まえながら、現在、静鉄さんでやっていただいていると思うんですけれども、このバスの更新時期とか、新しい乗り物、こうしたことについてどのように考えているのか、教えていただければなと思います。 89 ◯福地観光MICE推進課長 バスの更新等についてですけれども、現在運行しておりますバスは小型のバスでして、平成22年に導入しているということで、大型バスと比べますと環境面でも経済面でも効率的に運行できるものです。耐用年数、走行距離含めて、今の時点では問題がないものですから、短期的には今すぐ更新することは考えていない状況です。  ただ、委員に御指摘いただいたとおり、グリーンスローモビリティみたいなものも今後普及してくる可能性もありますので、長期的に見た場合には、やっぱり観光に優しくてゆったり巡るという視点もあります。ですので、その辺はルートですとか、交通量ですとか、道路の幅員とかいろんな交通環境もあると思いますが、あと、目的地の地域の特性とかそういったものを踏まえながら、どのような形が適当なのか検討していく必要があると考えております。 90 ◯山梨委員 ぜひ検討していただきたいなと思います。  関連して、これは静岡市の中心市街地を中心とした施設を回っていただいているわけですが、もともと清水のまちなか巡回バスというのも存在していました。清水区民の方から、この清水まちなか巡回バスを復活してほしいという声も実際あるんですが、前回やっていたバスは、ちょうどクルーズ船の寄港が増えてくる直前ぐらいにやめちゃったんですよね。このクルーズ船の効果があまりはかられないまま、この事業がなくなったので、これからコロナ後のことを考えて、クルーズ船のことも踏まえたときに、この清水のまちなか巡回バスも検討する必要があるのかなと思うんですが、どのように考えていらっしゃるか、教えてください。 91 ◯福地観光MICE推進課長 清水まちなか巡回バスのようなものを実施することはどうかということですけれども、委員御指摘のとおり、過去に清水見どころ観光バスということで、これはまさにクルーズが来る前の平成19年度から26年度にかけてバスを運行した経緯がございますけれども、このときは利用低迷によって廃止になっております。  現在ですけれども、新型コロナの影響を受けている中で外出自粛の要請であったり、あとは密を避けて自転車を利用しましょうというような動きもある中で、バス等の交通機関の事業者さんはなかなか経営環境的に厳しい状況が続いていると思いますので、これも近々定期路線を新たに開設するというのはなかなか難しい状況ではないかなと思っております。  ただ、話にもあったとおり、今後、アフターコロナの中でクルーズ船が以前のように戻るということが十分に想定されますので、私どもとしましては、観光の切り口になってくると思うんですけれども、そういうクルーズ船のお客さんを対象にまちなかですとか観光地を結ぶ、そういう周遊につながるような事業を考える可能性はあるのかなと、その辺は清水の客船誘致委員会等でも考えていらっしゃる部分もあると思いますので、そういったところとも連携しながら考えていける部分があるのかなと思います。 92 ◯山梨委員 続きまして、67ページになります。  駿州の旅日本遺産事業になります。これまで日本遺産事業、2回挑戦して3回目に何とか登録になったということで、非常に御努力を感謝する次第でありますけれども、この日本遺産事業について、まず認定されてからこれまで、具体的にどういう取組をされてきたのか。市民認知が私の感覚ではあまり高くないのかなと思うんですけど、どういうふうに市民認知を捉えていらっしゃるのか、教えてください。 93 ◯福地観光MICE推進課長 日本遺産の関係で、まず1つ、認定されてからの具体的な取組についてお答えします。  駿州の旅日本遺産においては、グランドデザインを昨年度つくりまして、その中で、概念的な話になりますけれども、主に道づくりと人づくりを進めていきましょうということで、その取組が主に3つございます。1つは人材育成、それから普及啓発、あとは情報発信、こういった3つの取組をしていくことになっております。  人材育成におきましては、案内ガイドを養成する事業に取り組んでおります。これについては、もともと宿場で活動しているボランティア団体の皆さん等がいらっしゃいますので、そういう方たちと連携して研修会等でガイド育成の取組をしています。その中で、藤枝市まで含んだ2峠8宿のまとまった情報を整理して、全宿場でガイドに活用できるような統一のマニュアルを作成しております。  それから、普及啓発につきましては、これは観光商品の開発みたいなものになりますけれども、食ですとか土産、そういったものをテーマにした開発、それから体験プログラムの開発ですとか、親子向けの学習ツアーみたいなもの、こういったものの開発をしております。去年は、小学生向けにオンラインで宿場の歴史を学ぶツアーを実施しております。  商品開発の具体的な例としましては、今、丸子のほうで丁子屋さんが熱心にいろいろ活動してくれていますので、その日本遺産版のとろろ定食の開発とか、そういったことが1つ具体例として挙げられます。  それから、情報発信につきましては、昨年度に駿州の旅をPRするポスター、パンフレット、プロモーション動画を作成して、今年度からそういった素材を活用して周知に努めているところです。また、首都圏に向けては、3月になりますけれども、読売新聞の都内版の朝刊に、日本遺産の駿州の旅のストーリーの内容ですとか地域の魅力を発信する広告を掲載して、首都圏に向けても情報発信を行っております。  それから、認知をどういうふうに捉えているかというところですけれども、令和2年度に日本遺産に認定された後に行ったアンケートにおきましては、これはもう今回の静岡市、藤枝市の日本遺産についての認知度、静岡県内の認知度になりますけれども、24.8%、これは低い状況なのかなと認識しています。ちなみに、東京の認知度は18.6%という数字です。この数字を上げていく必要があると考えております。  昨年度は、シンポジウム等の事業、コロナの関係でできなかったんですけれども、今年度はコロナ対策を講じて事業を展開しております。7月11日に開催しました日本遺産シンポジウムでは、募集100人だったんですが、150人以上のお申込みをいただいて実施させていただきました。参加者の方へのアンケートの中では90%以上の方が日本遺産における宿場でのいろんな取組があって、そういうものに関心を持っているという結果も出ておりまして、市民の方たちの関心とか認知度はまだ数字上、確認できていないですけれども、徐々に高まってきているのかなと感じております。  この日本遺産の取組、街道観光と一緒にやっておりますので、今後は、これから始まりますけれども、東海道おんぱくですとか、あと、東海道御縁めぐりのスタンプラリー、そういった宿場巡りに関連した事業と連携をうまく図っていきつつ、それから、マイクロツーリズムの推進なんかともうまく絡めながら、地元の皆さんに、また地域の魅力を改めて感じていただけるような事業にしていきたいなと、その結果、認知度も高めていきたいなと思っております。 94 ◯山梨委員 9月25日の静岡新聞の社説に、日本遺産に評価制、こんな記事が載っておりました。日本遺産に本年度評価制度が導入され、2015年の認定第1陣18件のうち4件が認定取消しもあり得る再審査となったと、大変厳しい内容だなと思います。つまり、しっかり磨き上げていかないと、せっかく登録になったこの駿州の旅もなくなるというおそれもあるかもしれないわけですよね。あまり消極的に考えたくないですけれども、今後、こうした再審査なんかにならないように着実な取組が必要ですけど、そのためにどういう成果を出さなければいけないのかと捉えているのか、教えてください。 95 ◯福地観光MICE推進課長 認定取消しにならないように、どんな成果を出さないといけないかという点でございます。  まず、新聞記事のとおりで、文化庁による審査が行われたという中で、この制度、平成27年度に始まっていて、全国で104件の認定がある中で、今回は最初の年、平成27年度に認定された18件が審査されたと。4件は再審査ですけれども、14件は認定継続されていると。そのうち、取組が評価された重点支援地域が4件ございました。こういった高い評価を受けた事業については、民間事業者や地域団体が積極的に地域資源を活用して、地域連携によって地域活性化が図られているということと、あとは担い手の育成を通じて持続可能な事業の推進体制とか基盤が整っている、この辺が高い評価をしたポイントになっていると思われます。  ですので、本市の駿州の旅日本遺産におきましても、こういう重点支援地域に認定されるように、こういうポイントを意識しながらやっていく必要があるのかなと思います。実際に、もう各宿場町のキーマンになるような方が事業者さんとの連携を取りながら活動してくれています。この事業の中で、ワーキンググループを作っていただいて、人材育成ですとかコンテンツの開発に取り組んでおりますので、事業もおおむね計画どおりに進んでおります。ですので、再審査になるようなことはないのかなと捉えております。  あと、どんな成果というところにつきましては、やはりいろんなプログラムを開発するだけでは駄目だと思いますので、例えば観光事業者が商品として扱っていただけるだとか、地域としてもしっかり情報を発信できていて、大勢の参加者に参加していただけるような形に育っていかないといけないのかなと、そういう姿になっていくことが成果なのかなと思っております。 96 ◯山梨委員 ぜひ頑張っていただきたいと思います。  その次に、今、街道観光ということで、この日本遺産については東海道ということで江戸時代中心のストーリーになっているのかなと思いますが、この街道沿いには本市は非常にいろんな観光資源がございます。そういう意味で、やっぱり連携していくことが非常に重要という観点から、幾つかの施設について伺っていきたいと思います。  まず初めに、69ページの興津坐漁荘記念館管理運営事業になります。これは、御存じのように西園寺公望公の別荘でありますけれども、観光拠点として今後どのように活用していくのか。また、来館者数の増につなげていくのか、教えてください。 97 ◯福地観光MICE推進課長 興津坐漁荘の来館者増をどう考えているかということですけれども、委員御指摘のとおり、坐漁荘につきましては興津宿の観光拠点であります。それを管理している団体にその地域の案内機能も担っていただいております。  今後はやはり街道観光、日本遺産と絡めて、周遊の拠点、周遊の流れの中の一つの拠点となっていくようにしていきたいと思っています。建物の歴史的背景もそうですが、ウグイス張りの廊下、それから竹を生かした建築技術など建物そのものの価値もPRしていきたいなと思っております。今年度については、そういう観点からリーフレットも一部改正して、そういった建築技術の紹介欄を設けました。  今後は、今もフォトウェディングなんかで使っていただいていまして、ユニークベニューとしての活用を考えております。和風の建築ですとか庭園を生かしていろいろ撮影をしていただいていますので、ウェディング以外のものでもいろいろ活用できないかなということは検討していきたいと思っております。 98 ◯山梨委員 この坐漁荘の近くに、埋蔵文化財センターというのがあります。これは井上 馨侯の別邸、長者荘の跡地にまたがっておるわけですけれども、これは文化財課になるのかな、75ページに埋蔵文化財管理運営事業があります。基本的には埋蔵文化財の発掘、また保管、調査とかを中心としながらも、展示スペースも立派なものがありまして、非常に価値の高い施設だと思うんですけれども、この活用について今後どういうふうに進めていくのか、教えてください。 99 ◯本野文化財課長 委員から御指摘がありました埋蔵文化財センターは、御指摘のとおり、基本的に市内発掘調査を行って出てきたものを調査、あとは管理という形で保管していく形がメインの形になりますが、1階に井上 馨侯の関係のものとかそういったものも企画していて、常設展示ができるような状況になっていますので、あそこのところの活用については、今、企画展を4回ほどやらせていただきまして、その中で井上 馨侯と、今回渋沢栄一さんの企画展を埋蔵文化財センターで考えていただいて、今回やらせていただくというような形もいろいろアイデアを出しながら考えております。  ただ、立地的になかなか街道筋からも外れていて、駅にも遠いところがありますので、そういったところの利便性をどう高めるかというところで、JRがふれあいウオークとかに使っていただくというようなこともやってはおるんですが、なかなか常時の入館者数を伸ばすのが大変な施設ではございますが、いろいろと担当とアイデアを出しながら活用を考えていきたいと思います。 100 ◯山梨委員 渋沢栄一との企画をしていただくということで、非常に期待しております。  それでは、次に、歴史文化課になりますが、73ページ、ちょっと戻りますけれども、駿府城跡天守台発掘調査見える化事業、天守台の野外展示のことについてですけれども、ここに記載がありますが、新型コロナウイルス感染症の関係で予定どおりに意見聴取等ができなかったんだけれども、令和3年10月末を目標に専門家、市民意見の聴取をした上で、この基本設計の作成をしていくということで、今月がめどになるのかなと思うんですけれども、この専門家、また、市民からの具体的意見、また、この基本設計の概要について、どのようか教えていただきたいなと思います。 101 ◯中川歴史文化課長 野外展示の基本計画策定に向けて、専門家や市民から聴取しました意見、具体的な内容等についてという御質問ですけれども、専門家からは石垣の保存や管理の方法に関する技術的な助言をいただいております。また、駿府城跡全体や今後オープンいたします歴史博物館とのしっかりとした連携が必要だという御指摘をいただいております。また、現在設計中の基本設計の内容に関する具体的な御助言も頂戴しているところでございます。  専門家のほか、市民からの意見に関しましては、市民の御意見を伺うために、本年の5月と8月に市民ワークショップを開催いたしまして、小学生から大人まで、延べ49名の御参加をいただきました。このワークショップでは、天守台の発掘現場、実際にフィールドワークということで現場の中に入っていただいて見ていただきました。現地で感じたこと、そして考えたことを基にグループワークでの対話を実施して、野外展示を進めるに当たって、大切にしたい考え方であるとか具体的な活用のアイデアを話し合いました。市民からは、本物の歴史を感じられる場所にしてほしいという御意見や、ぜひ静岡市のランドマークを目指していきたいというような御意見が出されております。  現在、このワークショップで出された意見を反映いたしまして、基本設計の作成を進めているところでございます。市民の御意見を野外展示の内容に反映することで、多くの市民に親しまれて、多くの人に訪れていただくことができる場所を目指していきたいなと思っております。 102 ◯山梨委員 続いて、文化財課さんに伺いたいと思います。75ページに、文化財管理事業があります。ここには、成果として入場者数の記載がございます。ただし、様々な施設名が合計数として上がっているんですけれども、この各施設、入場者数の変化とかに何か特徴的なことがあるのか。また、課題はどのように捉えているのか、施設全体として、どういうふうに考えているのか、教えてください。 103 ◯本野文化財課長 それでは、各施設の状況と問題点があればということで、今、委員から御指摘のあった各施設の内、今、文化財課で扱っている施設が6施設ございます。それが、駿河区にある旧エンバーソン住宅、それと旧マッケンジー住宅、清水区では次郎長生家と蒲原にある旧五十嵐邸とお休み処和泉屋、それと由比にある小池家の住宅の6施設。確かに、今、合計で書かせていただいて、直近では令和元年度に約3万9,000人ほどの入場者数、平成30年度には4万5,000人という形で、大体この3万9,000人から4万5,000人ぐらいの中で推移している状況ですが、個々の入場者の推移としましては、旧エンバーソン住宅は大体年間1,700人程度を推移しております。旧マッケンジー住宅につきましては、平成30年度までは4,000人ぐらいでしたが、令和元年度以降は2,500人という形。これにつきましては、施設が老朽化しておりまして、使える部屋も限られてきている部分もあります。そういった、イベントの使い方ができないということで、ちょっと減っているところです。  あと、蒲原の五十嵐邸とお休み処につきましては、大体、年間約6,000人から1万人、ここの中で推移しているんですが、これは東海道筋にあるものですから、JRのふれあいウオークとかで結構頻繁に使っていただきますと人数がかなり増える。あとは地域の由比・蒲原の宿場イベント等があると、そこでまた入場者数も伸びるというような形になりますが、そのあたりのイベントの活用との連動という形で増減があります。  あと最後に、次郎長生家ですが、平成30年度から文化財の新しい施設として公開させていただいています。これにつきましては、年間1万4,000人の結構多い来場があったんですけれども、御承知のとおり、大型クルーズ船の入港がなくなってしまったものですから、それでかなり減っているということで、直近は入港するクルーズ船の入港数によって数が変動するような状況でございます。 104 ◯山梨委員 あとは、また意見・要望で言います。  次に、83ページの、市民ギャラリー管理運営事業について伺っていきたいと思います。ちょうどこの下にあるわけですけれども、まずこの本館も歴史的建物で非常に価値のあるものですけれども、この1階に市民ギャラリーが設置された経緯はどうだったのか。令和2年度はコロナ禍なので非常に利用者数も少なくなったのは、これはもう致し方ないなと思うんですけれども、その辺の経緯を教えていただきたいなと思います。 105 ◯萩原文化振興課長 この本館1階にあります市民ギャラリーですけれども、こちらの市民ギャラリーは平成元年の10月1日にオープンしております。その経緯は、市役所の新庁舎建設に当たりまして、こちらの本館の活用方法について検討を行った結果、昭和54年9月に本館1階を市民開放スペースとしてギャラリー及び会議室を設けるという基本構想が決定されております。その後、新庁舎完成後、関係団体・機関とのギャラリーの設置に関する打合せを重ねまして、平成元年10月にオープンした運びになっております。 106 ◯山梨委員 偶然質問しましたが、今日が開館記念日ということですね。非常に時を得た質問をさせていただいたのかなと思いますけれども、ここの利用者の方から、以前から駐車場の問題について少しお声を寄せていただくことがあるんですが、インターネットで調べてみますと、いつでも電話サービスなんかに記載があるんですが、この市民ギャラリーを利用する方について公共交通機関で御利用をお願いしますと、駐車場はありませんと、こういう記載があります。駐車場については、どういう捉え方でよろしいのでしょうか。 107 ◯萩原文化振興課長 駐車場の利用についてですけれども、現状としまして、こちらの市役所の駐車場は、市役所窓口に来庁される方がとても多くて、慢性的にやはり混雑の状態が続いております。ですので、静岡市民ギャラリーへお越しのお客様に対しましては、公共交通機関を利用していただくように案内させていただいております。ただし、展示室を利用されるお客様が展示物を搬出入する際には、こちらの本館の正面玄関前のロータリーに駐車して搬出入をしていただくことを認めております。 108 ◯山梨委員 駐車場の問題については、駐車場がやっぱり限られているということから、非常に難しい問題だなと思っています。今後、やはり利用する方の声を聴きながらも大きな目で見ていただきながら、この在り方について検討していくことも必要なのかなと思います。これは決して、ここに市民ギャラリーがないほうがいいと言っているわけじゃないんですよ。ただ、静岡市民文化会館も新たに今、考えていると。そして、市全体の市有の財産というか、清水庁舎の今後の検討具合も踏まえて、いろんな考えが出てくるのかなと。そうした中で、やはりここまで歴史を重ねてきた市民ギャラリーの在り方を今後どのように当局としては考えているのか、教えてください。 109 ◯萩原文化振興課長 こちらの市民ギャラリーですけれども、展示室は5室を備えておりまして、この中心市街地にある立地の良さから、令和元年度と2年度はコロナの影響を受けておりますけれども、それまでの年間の平均利用率は70%程度と高い稼働状況になっております。  また、展示室やギャラリーを備えた施設としまして、静岡市民文化会館と清水文化会館のマリナートがありますけれども、いずれも年間の平均利用率は60%から70%程度を維持しております。  このように、いずれの施設も比較的高い利用率を維持しておりますので、展示室やギャラリーに対する市民の方々のニーズは高いものと判断しております。その中でも、静岡市民ギャラリーにつきましては、本当にお客様からも立地の良さがすごくいいというお声をいただいているものですから、その立地の良さを生かしまして、今後また展示会での利用にも加えまして、市民に開かれた文化活動の場として、例えば演劇等の文化活動の発表の場として活用できないかとか、そういったことも現在模索しているところです。  ですけれども、議員がおっしゃるように、やはり駐車場の問題とかもありますので、今後、静岡市民文化会館の再整備事業を進めていく中でも、展示室やギャラリーの在り方については検討してまいりたいと考えております。 110 ◯山梨委員 次に、87ページに、興津川キャンプ対策協議会負担金の記載があるわけですけれども、近年、アウトドアブーム、キャンプブームというのが非常に過熱してきているなと感じております。さらに、このコロナ禍において、観光がなかなか思うようにできないことから、こうしたキャンプにレクリエーションを求める方が多いなと。  スポーツ振興課さんに今日は伺いたいと思うんですけれども、所管課がたくさんの課にわたっているんですね。中山間地であったりとか青少年であったりとか、その中で、スポーツ振興課さんは、玉川と梅ケ島、そしてまたこの興津川の河原のいわゆるキャンプ適地と言われているところ、ここについて所管されているのかなと思うんですけれども、今人気が高まっている中で、現状とこの課題をどのように捉えていらっしゃるのか、教えてください。 111 ◯杉山スポーツ振興課長 興津川のキャンプ適地に関しまして、今、4か所あるんですが、スポーツ振興課といたしましては、施設整備として駐車場の整備、あとトイレ、水道、そちらの施設整備を行っているということ。現状、委員から御指摘ありましたとおり、昨年度の利用者数が2万7,989人、令和元年度が1万9,400人程度、令和元年度以前も2万人前後の利用者があったものですから、昨年度、飛躍的に利用者が増加しているという形になっております。  課題と申しましても、ごみの問題ですとか交通の問題、こちら以前から対応させていただいているんですけれども、昨年度あたりから、今、夏の間だけ、7月から9月まで、この適地におきまして管理人を配置しているんですけれども、この期間外にも利用者があるといったことで、この管理の期間について対策協議会と近々に協議を開始するという形で考えております。 112 ◯山梨委員 利用者が急増していると、特にごみの問題が課題だよということでした。もう1つ、利用者の方から伺う声として、予約方法についてお声があったんですけれども、キャンプ適地については多分早い者順なのかなと捉えているんですが、玉川、梅ケ島辺りで、この予約はどういうふうに行われているのか。要するに、インターネットで予約ができないという苦情なんですよ。多分、今はそれがスタンダードだと思いますので、それをどういうふうに捉えていらっしゃるのか、教えてください。 113 ◯杉山スポーツ振興課長 キャンプ場の予約に関しましては、御指摘のとおり、梅ケ島キャンプ場、玉川キャンプ場ともに、直接施設のほうへ予約電話を入れていただく形になっております。興津川のキャンプ適地につきましては、早い者勝ちで予約なしで使っていただくという形です。  今のところ、このインターネット予約というのは、現状、具体的に考慮しておりませんけれども、次回、令和6年度になりますけれども、予約システムの更新を考えております。そちらのタイミングにおきまして、キャンプ場以外の施設も含めたこの予約のやり方、支払い方法の変更等々、そういったものを大幅に検討しようと考えております。 114 ◯山梨委員 最後の質問になります。  93ページです。オリンピックパラリンピック合宿等誘致事業になります。延期がありまして本年開催となりましたオリンピックパラリンピックでありますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響でホストタウンの相手国とか地域の合宿の受入れが中止になったりしたと思います。継続した交流の推進に向けた各種事業の実施とあるわけですが、オンラインによる交流事業4件実施とありますが、どのような内容で実施したのか。また、どのような成果を得られたのか、教えてください。 115 ◯長澤スポーツ交流課長 オリパラのホストタウンとの交流事業についてのお尋ねでございます。  まず、委員がおっしゃられたように、オンラインでの交流4件の内訳でございますが、それぞれ今まで市内で合宿を実施した実例がある台湾とスペイン、それぞれ2件ずつ交流を実施しました。  まず、台湾については、本年2月にオリンピックにも出場したやり投げの選手2名による市内の高校生とのオンラインクリニックを実施して、オンラインではありましたが、個別の指導もしていただきました。  2点目は、昨年11月に実施したんですけれども、県の台湾事務所の宮崎所長と市内の城南静岡高校の地域貢献部の生徒と異国の文化について学ぶオンラインの交流、意見交換を行っております。  スペインにつきましては、まず、昨年8月にスペインのパラバドミントンのユース年代の選手と監督と、同じように城南静岡高校の地域貢献部の生徒だったんですけれども、オンラインでそれぞれの相手の文化、スペインの高校生の文化、アニメとかそういったものについて知る、学ぶというような交流をしております。  それから、もう1点、スペインは、静岡大学とスペインの国立大学でありますカスティーリャ・ラ・マンチャ大学とオンラインで結びまして、それぞれ大学生が異国の地に友達をつくろうというような交流を昨年11月から本年1月に向けて3回実施して、そういったなかなか直接的な交流ができない中で、オンラインを活用してホストタウンの相手国との交流を実施したところでございます。  どのような成果があったのかというお尋ねでございますが、オンラインではありましたが、台湾との陸上の指導についても、直接オンラインでの会話になったり、オンラインでの指導にはなりましたけれども、実際、各国の文化や日本との違いを学ぶことができたとか、陸上のクリニックについては本当のオリンピアンから直接指導を受けたことによって、非常にモチベーションが上がったとか、そういった声をいただいておりまして、それなりの効果があったと認識しております。 116 ◯山梨委員 この事業だけではないですけれども、オリンピックパラリンピック全体を含めて、今後このレガシーをどういうふうに生かしていこうと考えているのか、教えてください。 117 ◯長澤スポーツ交流課長 このレガシーをどのように引き継いでいくかというお尋ねでございますが、本当に東京2020オリンピックパラリンピックに向けて、静岡市としては平成29年から台湾、スペイン等のホストタウン、モーリシャス、最終的にはフランスもございましたが、そういう相手国、地域の合宿を受入れたり、このコロナで直接交流ができなかった部分については、先ほどのようなオンラインでの交流を実施してきました。  また、オリパラに向けて市内の小中学生を対象に、オリンピアン・パラリンピアン等による競技種目の体験教室なども行ってきました。これらの実施によって、主には子供たちになりますけれども、スポーツへの関心とか、パラリンピックに関しては本当に多文化共生、共生社会についての理解の促進が図られたと考えております。  ですので、今後もこのレガシーを引き継いでいけるように、スポーツを通じて交流事業を行うことで市民一人1スポーツの推進とか、共生社会への理解促進をさらに推進していくように取り組んでいきたいと考えております。
    118 ◯宮城島委員 私からは、まず、主要施策成果説明書の347ページの観光事業費、一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーへの運航支援及び利用促進についてお尋ねします。  まず、成果指標の中で、実績が平成29年から令和2年度の8万人まで載っておりますが、この目標値に対してどのように静岡市はお考えか、お答えください。 119 ◯福地観光MICE推進課長 駿河湾フェリーの数値目標についてですけれども、コロナ禍になる前は、駿河湾フェリーは年間16万人から17万人ぐらいの乗客を運んでおりました。昨年度、やはり一気に利用が落ちたこともあって、下方修正しております。今年度についても、やはり大分コロナの影響を受けておりまして、報道等でいろいろ発表されているように落ちておりますので、指標としては基本的に乗客数を設定すべきと思っておりまして、数値についても過去の推移を見ながら設定していくべきかなと思います。あとは、駿河湾フェリーの経営改善計画もございますので、それとも整合を図りながら設定していく考えでおります。 120 ◯宮城島委員 基本的に、県から民間に移ったときには20万人ということで目標値を立てておったと思います。この20万人が採算ベースに合うということで私は理解しておりましたが、この16万人というのは最初の目標値の採算ベースから大分落ちているんじゃないかと思っています。  それでは、その支援事業の中で、市内の小学生に招待券を配布した事業をやっておりますが、そこで目標値に対して2,618名利用されたと書いてあります。これに対して、このときのアンケートを取ったのかということと、これを今年どういうふうに生かしているのか、教えてください。 121 ◯福地観光MICE推進課長 駿河湾フェリーの子ども利用促進事業についてです。  まず、2つの取組がございまして、1つは、静岡市内の小学生を無料招待で、子供さん1人につき保護者1人も無料にしますというキャンペーンです。こちらについては、1,457名を御招待、この取組の中でアンケートを行っております。  もう1つの取組が、市内の小学校が修学旅行で駿河湾フェリーを利用した場合、小学生の乗船料を無料にするということで、こちらについては11校、1,078名の利用がございました。合わせて2,618名の乗船、車については450台の普通車両、それから40台のバス、こういった動員が得られました。同行者についても、470人。これは2,618人にプラスアルファで効果があったと思っております。  アンケートにつきましては、741人回答いただきまして、今回乗船した理由は何かというところと、キャンペーンでどのぐらいお金を使いますかと、そういう質問になりますけれども、約3割がこのキャンペーンがあったから乗ったというお答えです。  消費については、推計になりますけれども、全部この金額を足していきますと、このキャンペーンにおいて1,500万円程度の旅行消費が生まれたということで、フェリーの利用ですとか渡航先の消費促進の動機づけに確実になっているのかなと評価しております。 122 ◯宮城島委員 やはりフェリーは、静岡市内の人たちがいかに利用していただくかというのが非常に大きな今後の課題だと思っております。正直、伊豆は非常に道路が整備されていますので、その乗船料を考えたら車で行ったほうが早いんだとなりますので、その辺はぜひ利用したくなるような策をよろしくお願いします。  次に、350ページの観光事業助成費で、観光案内所運営補助金がありますが、その中で令和2年度3万7,362名とありますが、この3つのJR静岡駅構内の2か所、清水駅前に1か所、この利用者の内訳を教えてください。 123 ◯福地観光MICE推進課長 観光案内所利用者の内訳ですけれども、また後で資料提供させていただきたいと思います。申し訳ございません。  今、静岡駅の北口と南口に1か所ずつある中で、北口は昨年度7万9,309人、南口が1万5,732人となっておりますが、それを引けば清水になるのかもしれないですけれど、そこはまた改めて御提供させていただきます。 124 ◯宮城島委員 その数字をなぜ聞いたかというと、JR構内の2か所の案内所の件ですが、実際に私も何回もあそこへ運びましたが、北口は割合目立って、利用はお客さんも多いと思うんですが、南口はほとんど目立たない形になります。今の数字を聞いても、大分落ちているのが分かりますので、ぜひその辺のところはしっかり検討していただいて、本当に必要なのかどうかを検討していただきたいと思います。  次の質問にいきます。  同じ冊子の466ページをお願いします。その中で、三保松原文化創造センター管理運営事業の中で、マツノザイセンチュウの松枯れについて数字が載っておりますが、この数字が分かりにくいので、実数がどのぐらい減っているのかをもう少し具体的に教えてください。 125 ◯能口三保松原担当課長 マツ材線虫病の被害状況でございますが、平成25年に世界遺産に登録されて、26年度から分析しております。平成26年度の被害本数が199本、松の生育面積が33.97ヘクタールほどございますので、1ヘクタール当たりにしますと5.86本という数字になっております。  その後、27年度は133本、1ヘクタールにしますと3.92本、平成28年度は59本、1ヘクタール当たりですと1.74本、それから平成29年度、この年に33本、1ヘクタール当たりにすると0.97本となっております。平成26年度当時に、10年後には何とか1ヘクタール当たり1本以下に抑えようと進めてきたところ、平成29年に7年前倒しで目標を達成したところでございます。その後は、平成30年度に22本、1ヘクタール当たり0.65本、令和元年度26本の0.77本、令和2年度20本の1ヘクタール当たり0.59本となっております。 126 ◯宮城島委員 非常に効果が出ているんじゃないかと思います。あと、ドローンを使って散布しているということですが、そのほかの防ぐ方法はどういうものがあるか、具体的に教えてください。 127 ◯能口三保松原担当課長 マツ材線虫病の防除といたしましては、1点は、今お話ししたように、薬剤の散布が一番大きな効果があろうかと思います。そのほかに、マツノザイセンチュウのすみかとなる生育場所となって卵を産んでしまう枯れた松を伐倒駆除するというような対策が2つ目としてはございます。  あと、3つ目といたしましては、仮にマツノザイセンチュウにより松の幹がマツ材線虫病にかかってしまったとしても、その病気の発症を抑えるような樹幹注入という事業がございまして、その3点を中心にやっております。  また、枯れた松を必ず駆除することが非常に大切ですので、パトロール等を強化していきたいと考えております。 128 ◯宮城島委員 一応そういう形で、非常に少なくなっていることは非常にいいことだと思います。  次に、もう1点お聞きしたいのは、たくさんの観光客が来られる羽衣の松周辺の松ですが、あそこに杭を非常に打っておりますが、あそこの景観についてどういうお考えなのか、教えてください。あと、管理方法について。 129 ◯能口三保松原担当課長 老齢大木が密集する羽衣の松周辺につきましては、観光客の皆さんの踏み固めがございまして、今は杭を打ってルートを設定させていただいているところでございます。  また、危険木があるということで、先日も羽衣の松にも人が登って枝を落とすような作業をやっておりますが、そういったことで景観をこれからも保っていきたいと考えております。 130 ◯宮城島委員 コロナが収まると観光客が非常にたくさんお見えになられると思います。この後に、また羽衣まつり等もあって、あそこは静岡市にとって非常に大きなPRの場所となると思いますので、ぜひあの辺の景観、今、杭の中、草だらけですので、これから羽衣の松に来られるときに草だらけの場所を見せるのはどうなのかなと非常に危惧しておりますので、その辺もお考えください。  次に、360ページをお願いします。  その中で、観光施設管理運営費の中で、海水浴場、三保と用宗がございますが、去年と今年もコロナで中止になっておりますが、そこの危機管理、たまたま中止になっておりますけれども、非常に海に近いということで、避難対策をどういう形で取られたのか、お聞かせください。 131 ◯福地観光MICE推進課長 海水浴場の危機管理についてですけれども、昨年度は全部中止でしたが、今年度は一旦、7月下旬から市内2か所スタートさせていただきました。今年度はコロナ下の中でやっていく中で、危機管理のガイドラインをつくって、関係者に周知して徹底していただいたところです。当然、海水浴場の中には旗を出して、遊泳禁止であるとか、遊泳できますよというのも出しますし、津波避難先の案内なんかも当然、これはライフセーバーさんに協力いただいて対応する形を取っております。そういう誘導等を含めた形でライフセーバーさん、団体にお願いしておりますけれども、そこで対応していただくようにしております。  併せて、我々のほうでも案内表示等を分かりやすくする形で対応しております。 132 ◯宮城島委員 海水浴場に関しては、非常に範囲を決めていると思うんですが、特に、三保半島は真崎から外海にかけて、ほとんどいつでもどこでも入って泳げる状況になって、今年、私も見ていましたら、当然、遊泳禁止になっていますけれども、普通に泳いでいる方がいて、そこの危機管理がなっていないんじゃないかなと思っています。あと、来年度、三保の真崎、外海と内海と2か所あるんですが、今後その対応についてどういうふうにお考えなのか、お聞かせください。 133 ◯福地観光MICE推進課長 三保の海水浴場についてですけれども、まず内浜につきましては、ビーチステーションが整備されたり、あと水上バスの桟橋が整備されてくるということで、環境が大分変わってきますので、そういうにぎわいをうまく取り込めるような形で運営していきたいと思っていますし、遊泳場所についても、そういったことも踏まえながら、場所の設定等、危険にならないような方向で考えていく必要があるのかなと思っております。  内浜は、県の所管の土地もありますし、海洋本部等との相談も必要なのかなと思っております。  真崎は、ふだんは釣りのお客さんが非常に多かったりとかということで、そちらのほうに開設していくかどうかについては、今後の課題なのかなと思っております。 134 ◯宮城島委員 一応夏の繁忙期なので、今後、静岡市にとっても大きな経済効果が出てきますので、ぜひその辺を検討していただければと思います。  あと、堀委員と重複するかもしれませんけれども、356ページのナイトツーリズム推進事業についてお聞きします。  この前の総括質問でもお答えいただきましたけれども、その中で宿泊者を増やすという御答弁もいただきましたが、実際、あそこに来られている観光客はどのぐらいおられるのか、把握していたら割合を教えていただければと思います。 135 ◯福地観光MICE推進課長 日本平の夜の入り込み数だと思いますけれども、申し訳ございません、把握しておりません。日中の入り込み客数については統計がありますので、また御提供させていただければと思います。 136 ◯宮城島委員 やはりこれだけに限らないですが、宿泊施設が非常に危機な状態で、三保地区の宿泊業者も閉鎖に追い込まれている業者も幾つか出てまいります。その中で、宿泊客を伸ばす、滞在型観光を伸ばす中で、観光客に対するその策というのが情報発信の中で宿泊施設、要は観光施設などと連携をしているのかどうか、その辺が非常に重要になってまいりますので、その辺の取組を教えてください。 137 ◯福地観光MICE推進課長 宿泊事業者等との連携についてですけれども、実際に今検討している事業者さんと話をしている中では、本来は夜景を見に来てくれて泊まってくれる方を新たに生み出すような事業を展開していく、それも当然やっていくことになるんですけれども、それは今後の課題になっております。  今現在、相談しているものについては、市内に宿泊する方、市内に泊まっている方たちを対象に市内の交通事業者さん、あるいはビジネスホテルの皆さんと連携して、日本平の夜景を見に行けますよというようなオプショナルツアー的なもの、そういったものをやってみませんかという話は具体的にございますので、そういうところもやっていきたいなと思っております。  済みません、先ほどの観光案内所の人数、私、誤って答弁しましたので修正させていただければと思いますけれども、先ほど申し上げた数字は令和元年の数字でした。失礼しました。昨年度につきましては、北口が2万5,012人、南口が5,408人、清水が6,942人ということです。失礼しました。 138 ◯宮城島委員 やはり滞在型観光は非常に難しくて、夜の観光は非常に難しいと思います。要は、夜、日本平に行くのは危険、暗かったりということもありますので、なかなか1回ホテルに入って、そこへ行くのは非常に大きなリスクがありますので、その辺はしっかり考えていただいて、当然地元の人たちは夜の観光をするのは必要なことだと思いますが、やはり、中部横断自動車道が開通しましたので、そういうところはしっかりアピールするような形で、夜の観光につなげて宿泊につなげるようなことをしていただければと思います。  あと、今、補足した案内所の数字ですけれども、やはり非常に少ないんじゃないかなと思いますので、やはり観光案内所の在り方をしっかり考えていただければいいと思います。 139 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見に移ります。  冒頭で述べましたように、認定第1号中所管分については、10月4日にも審査がありますので、本日は、要望・意見にとどめていただくようお願いします。  それでは、要望・意見をどうぞ。 140 ◯高木委員 それでは、自民党として意見・要望を述べさせていただきます。  まず、本市を代表する数々のイベントがコロナ禍により中止になっているという現状があるわけですけれども、今後、何らかの形でやっていくという方向でいろんな検討をしていただきたいなと思うわけでございます。その中で、やはり安全安心に開催できるよう、主催者側に適切な助言とか補助を行うということをやって、危ないから即中止だよりも、危ないけども何かできる方法はないだろうかという検討をして、何かやっていくという方向で主催者に寄り添った対応をしていただきたいなと考えておるところでございます。  そういう事業が多い中でもう1つ気になったのが、成果指標の中で目標設定をしていただいておりますけれども、コロナにより下がることを前提とした評価がある一方、そのままの評価数字を使っていると。それによって下げた場合に、下げ過ぎた目標を使っているものですから、かなり少ないにもかかわらずSになったりしている現状がいろんなところであるなという感じがしますので、その辺の評価基準とか評価の考え方をある意味、統一されたらどうかと思うところがございます。  続きまして、国内交流についてでございますけれども、中部横断自動車道が開通しまして、この縦のライン、山梨、長野、新潟との交流がより活発化すると考えられます。その中で、ぜひトップに働きかけて、トップ同士の交流をしていただきたいなと思うわけでございますので、よろしくお願いします。  続きまして、ホームタウン推進でございます。今年のオリパラを見て皆さん思ったと思うんですけれども、やっぱりコロナの沈んだ空気の中で、スポーツというのは非常に明るい話題をもたらすなということを皆さん肌で感じただろうと思います。  静岡市に置き換えますと、エスパルスやベルテックスが今後活躍することが静岡市民の心を明るくすると、あるいは市民のシビックプライドにつながっていくということがあろうかと思います。ぜひスポーツ文化の拠点づくりを次期総合計画の中で新5大構想的に御検討いただくとありがたいなと思っております。  続きまして、DMO推進事業費負担金でございます。コロナ禍においても成果の上がった学びやお茶をコンセプトとしたDMO事業を生かし、ポストコロナ時代に対応した観光商品開発に取り組んでいただきたいと思います。  2つ目、今ありましたけれども、ナイトツーリズム推進事業、日本夜景遺産日本平の価値をさらに高めるべく、世界的照明デザイナー石井幹子氏の視察結果を反映した観光事業を官民連携で取り組んでいただきたいと思います。  地域観光施設整備事業補助金がございます。自治会が主体的に取り組む地域観光施策として非常によい補助事業だと考えます。今後、補助件数が増えるよう、補助条件の緩和、制度の周知に取り組んでいただきたい。  最後でございます。イベント関係の補助金でございますけれども、先ほど言ったとおり、イベント関係の補助金、やっぱり実施できるように主催者に寄り添った対応をお願いしたいということでございます。 141 ◯浜田委員 創生静岡です。  意見・要望を述べさせていただきます。これまでの答弁をお聞きし、対面での交流ができないコロナ禍において、各種事業の運営に御尽力されましたことを認識いたしました。関係者各位におかれましては、改めて感謝申し上げます。  しかし、コロナ禍による影響は今後も続くと想定されます。そのコロナ禍では、人との交流、歴史・文化の継承、さらにはスポーツ振興など、各種事業の発信、認知は継続して行わなければなりません。答弁の中で幾つかありましたが、デジタルという新しい技術を活用し、引き続きの努力、御尽力をお願いいたします。  それでは、次に、質問しました各項目について意見・要望を述べさせていただきます。  まず1つ目、歴史・文化推進事業について。静岡市の重要な歴史を市内外に発信する本事業は、とても重要だと私たちも感じております。特に、シビックプライドを高めるべく、外への発信以上に、静岡市民の皆様への発信を要望いたします。そのためにも、今後開館する静岡市歴史博物館との連携強化を要望させていただきます。  さらに、先ほどありましたように、徳川家康公、今川義元公の功績を称えるという意味では、駅前の銅像についての御配慮もぜひともお願いいたします。そして、家康公、義元公、2人とも重要ですが、今、大河ドラマでも注目されております今日の静岡につながる重要人物であります徳川慶喜公の偉業も伝えていただきたいと感じております。  2番目、国際文化推進、多文化共生について。グローバル化がさらに加速する現代において、さらに外国人の移住者が増えると予想されます。国際文化への理解と静岡市に住む外国人の方との共存は今後も重要です。地域によっては、大小様々な問題が起こり、さらには既に格差が生じていると多方面からお聞きしております。その地域差の是正のためにも、教育、防災、医療、福祉などの切れ目ない対応を、そして地域の皆さんとお互いを理解するためにも、多文化共生総合相談センターの活動支援、多言語による各種情報の発信を要望いたします。  そして最後に、DMO推進事業について。5市2町の連携を示すDMO推進事業においては、各市町担当者間、さらには関係企業との連携強化が必要不可欠です。先ほど答弁にありましたブランドコンセプトの認知度の向上を要望いたします。  また、さらに新規開設されましたシンクタンク機能を有する調査戦略室の機能を最大限に生かした事業立案を強く要望いたします。  以上で、令和2年度の観光交流文化局所管分の決算の意見・要望を終わります。 142 ◯山梨委員 公明党です。  意見・要望ですけれども、今日からちょうど緊急事態宣言が解除されるということで、心機一転、今日からまた頑張っていただきたいと思います。コロナ禍で、特にこの局については、観光・文化・スポーツ所管ということで大変大きな影響を受けている分野であります。職員の皆さんも大変これまで御苦労されてきたかと思いますけれども、なりわいとされている方の御苦労を思うと、より一層ここで決意をしていただいて感染対策を徹底していただきながら、この下支えをしていただきたいなと思います。とにかく、この未来を見据えた関係者の方々にとって希望を持てるような施策をどういうふうに展開していくのかということが求められるのかなと思います。  そういう観点から、細かいところではありましたけど何点か質問させていただきましたが、1つは駿府浪漫バスの事業についても脱炭素社会ということで叫ばれている中で、このグリーンスローモビリティの導入もぜひ踏まえていただきながら進めていただきたいなと思います。特に、やはり中心市街地を走行することから、この環境に配慮した取組を進める、この施策を進める上でも非常に注目を浴びやすい事業になるかなと思います。先ほども申し上げましたが、速度も遅いことから、観光客の方がまちの雰囲気を味わいながら乗車できるということもメリットだと思います。  また、清水区について、まちなか巡回バスについても同様に、復活を望む声が区民からございますので、今後の大型クルーズ船の寄港を見据えて、同じようなグリーンスローモビリティができるのかどうか、ぜひ検討をしていただきたいと思います。  日本遺産事業につきまして、大変期待しております。これも、とにかく魅力ある観光資源に磨き上げていくためには重点的に取り組む地域をしっかりと定めて、メリハリをつけて進める必要があると思います。認知度向上策にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  そういう中において、各観光施設は非常に重要な役割を示しますので、質問させていただきましたが、坐漁荘であったりとか、埋蔵文化財センター、また次郎長生家であったりとか、こうしたものを踏まえて、東海道沿いの重要な観光資源が、しっかり連動した観光資源になるように、さらなる活用をお願いしたいと思います。  各施設について、何点か伺った中で、コロナ禍で休館を余儀なくされた事例がたくさんあったと思います。この休館時期は、使わないと建物はどうしても傷みやすいと思うんですけれども、やはり長寿命化を図ったり、大変大きく傷んでいる施設も多々あると伺っておりますので、しっかり計画的に大規模修繕も必要に応じて行っていただいて、管理をしっかり徹底していただきたいと思います。  市民ギャラリー管理運営事業について伺いました。本当にこのコロナ禍で、いつもにぎやかな市民ギャラリーが寂しいなと感じているところで、ワクチン予約のときだけすごくにぎやかになっておりましたけれども、ただ、この駐車場の問題についてはなかなか難しい問題だなと思っております。いろんな御意見もあると思いますが、今後広く市民の声を聴いていただいて、市民ギャラリーの在り方についてしっかりと検討していただく時期にあるかなと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。  最後に、キャンプ場のことについても伺いましたけれども、これ今、好機だなと捉えております。この利用者の急増が、やはりこの中山間地へ人を引き込む、また、静岡のオクシズの魅力を発信する非常にいいタイミングでもあるかなと思います。一方で、今までの管理の在り方で果たして十分であったのかなということも振り返ることができると思いますので、先ほど令和6年にという御答弁でしたけれども、インターネットの予約も含めて、もう少し前倒ししたほうがいいかなと思いますが、ぜひスピード感を持った対応をしていただいて、魅力を高めていっていただきたいなと思います。  これに関連してもう1つ、このキャンプ施設、とにかく所管課が3課にわたっていると認識しているんですけれども、これを集約したほうがより効果的な事業を進めることができるんじゃないかなと。管理もいいんじゃないかなと思いますので、ぜひ御検討いただきたいなと思います。 143 ◯宮城島委員 志政会です。  一応観光の件でたくさん聞かせていただきました。他市からすると本市は本当に観光に関して恵まれているなと思います。他市では、1つのことを膨らませていますけれども、静岡市は本当にたくさんあって、逆に言うと中途半端になっているような気がします。その中で、緊急事態、今日から解除になりましたが、早速、この中で静岡型体験観光推進事業の中で教育旅行は、本当にピンチの中のチャンスだということで御説明いただきましたが、その中で早速もう昨日から横浜のほうから今年度に来たいという連絡が入っております。こういう形で、しっかり情報を集約して、来年にぜひつなげていただければと思います。あと、そのためには、皆さんDMOとかいろいろ聞かれておりますが、やはり観光・MiCE推進課とするが企画観光局の連携が本当に大事だと思います。観光協会の施設については、質問しませんでしたけれど、非常にたくさんの観光施設があります。その協会が、するが企画観光局、観光・MiCE推進課との距離を非常に遠く感じています。これは、現場の意見から申し上げます。非常に遠いと感じております。ぜひその辺を民間の市民と同じ感覚になって施策していただければ、静岡市には、もっとお客が来るんじゃないかと思います。  あと、観光看板の件ですが、道に観光看板がいろいろありますが、この中で海外に合わせて、優先的に看板を直すという施策がありますが、実は、各自治会ごとに作った看板が実はたくさんありまして、それがそのまま置き去りになっています。静岡市で作った看板は直しておりますが、各自治会、交流館で作っている看板はほとんど置き去りで、錆びて非常に見苦しいものになっています。ぜひそういうところも、まず地元の市民が目につく看板もぜひしっかりしていただいて、県外から来る、海外から来るお客様にしっかりおもてなしをしていただくようにお願いします。 144 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、要望・意見を終了します。  以上で本日の決算審査を終了します。  次の議案審査等に関係のない説明員の方は退席していただいて結構です。             〔説明員退席〕 145 ◯尾崎委員長 次に、議案審査に入ります。  議案第143号中所管分及び議案第147号の2件を一括議題といたします。  審査の順序としましては、全議案について当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。ただし、議案第143号中所管分については、10月4日にも審査がありますので、本日は要望・意見までとなります。御承知おきください。  それでは、順次当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 146 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際にはページ数、項目等を述べていただくようお願いします。  それでは、質疑をどうぞ。 147 ◯高木委員 資料-2、6ページ、スポーツ拠点づくり自立促進事業費助成についてお尋ねいたします。  このスポーツチャンバラ大会in由比について、参加チーム数、参加人数、あるいはどのような地域から皆さんやって来るのかについて御説明願います。 148 ◯長澤スポーツ交流課長 スポーツチャンバラの参加チーム数等についてのお尋ねでございますが、例年3月下旬の日曜日に大会は開催されておりまして、競技自体は、要は基本動作の空手でいう型、それから打突競技対戦型、そういう競技がありまして、参加人数は全国から9ブロック、北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、中国、四国、九州の各地域から、小学校1年から18歳までの約300人が参加して大会を開催しております。  あと参加チーム数ですけれども、全部で23チームが参加しております。 149 ◯高木委員 かなり想像以上に全国から来るなというのが分かりまして、すごいんだなということですね。
     想定数ですけれども、応援者も含めて大勢の方がいらっしゃると思うんですけれども、全宿泊者数は何人ぐらいになるんでしょうか。 150 ◯長澤スポーツ交流課長 済みません、先ほどの参加者数ですけれども、先ほどの数字は平成30年度で、令和元年度、令和2年度はコロナで中止になっておりますので、平成30年度の参加チーム数と参加人数です。その際に、補助金として由比の実行委員会に確認したところ、宿泊者数ですが、実際、事務局では数字は正確に把握していませんでしたけれども、この宿泊については旅行会社を通じて申し込むか、もしくは個人で直接申し込んでいるということでしたけれども、県外からの、先ほどの全部の277人が総参加者数ですけれども、そのうち県外が272人になります。そうすると、多分、子供に対して保護者が最低1人はついてきますので、その数から推定すると約540人は市内へ宿泊しているという推測がされます。 151 ◯高木委員 かなりの数の方が泊まって、経済効果もすごいなという感じがした次第ですけれども、ちなみに、例えばの話、この宿泊者の皆様が観光・MICE推進課で今回取り上げております団体旅行等誘致事業を用いることは可能でしょうか。 152 ◯福地観光MICE推進課長 新規で今上程させていただいている団体旅行に当たるかどうかということですけれども、可能性は十分あります。私どもの新しい団体旅行誘致事業の補助の要件に該当していただくという必要がありますので、企画型募集旅行を旅行会社さんが企画して、なおかつ市内で有料の観光施設を2か所以上立ち寄っていただいた上で、その大会に参加していただくというような形なら可能性はあるのかなと。それに当たっての募集をきちんとしていただくという商品化が必要なのではないかと思います。 153 ◯高木委員 上手に使うと、こちらの補助金も使える可能性があるということでございますね。そうしましたら、ぜひスポーツ交流課から事務局にこういう情報を流していただいて、こんなに有利な使い方があるよと、もしそうなら、お母さんにプラスしてお父さんも行こうかというようなことになれば、もっといいなと思いますので、そんな使い方もぜひ提案していただいたらいいかなと思います。 154 ◯堀委員 私からは、議案第147号の静岡市歴史文化博物館の条例制定について伺いたいと思います。  先日、平井正樹議員の総括質問でも取り上げられましたが、開館時期が令和5年1月ということで、当初、春と聞いていたんですけれども、大河ドラマに間に合わせるように前倒しでやってくださるということで、それは皆様の御尽力に感謝したいと思っております。  そこで、伺いたいですけれども、開館初年度の想定される入館数、そして次年度以降の想定される入館数、もし分かれば内訳、基本展示室とか特別展示室とかありますけれども、その辺の内訳も想定していれば教えてください。 155 ◯中川歴史文化課長 歴史博物館の開館当初、それから次年度以降の入館者数の想定と内訳ということでございますが、今現在、まだまだ査定中ではございますけれども、コロナウイルス感染拡大が収まった後を見据えた数値ということで、この想定入館者数を積み上げるに当たっては、コロナ以前のデータを積み上げておりますので、このような言い方をさせていただきます。  現時点での開館当初、令和5年の想定入館者数は50万人と試算いたしました。また、次年度以降の想定入館者数につきましては、33万人と試算をしております。それぞれ50万人の内訳でございますけれども、有料部分と無料部分がございまして、有料入館者数につきましては、令和5年度の50万人の内訳としましては14万1,000人、無料入館者数は差引きの35万9,000人、次年度以降の33万人の内訳としましては、有料入館者数を9万4,000人、無料入館者数が差引き23万6,000人という数字でございます。  ただ、しかしながら、コロナウイルスの終息がまだなかなか見通せないのが現実でございますので、今、当初に申し上げましたように、あくまでもコロナウイルス感染拡大が収まった数字ということでお知らせしましたので、今後の状況によりましては、スモールスタートでの入館者を増やしていく選択もあり得ると思っております。 156 ◯堀委員 令和5年ということで、きっとコロナが収まっていると信じて想定人数を今、聞かせていただきました。  引き続き、教えてください。  現時点で想定されている運営費、ランニングコストと想定の入館者数を聞きましたけれども、想定される収入について教えてください。 157 ◯中川歴史文化課長 現時点での想定運営費になりますけれども、約3億6,000万円と試算しております。また、想定収入、入館料収入につきましては、先ほど申し上げました開館年度、50万人からの割り出しになりますが、8,700万円と試算しております。  施設の管理体制につきましては、先ほど次長からも説明がありましたように、指定管理という形にいたしましたので、今後、指定管理者の募集を行い、2月議会にはこの指定管理選定の議案を上程する予定でございます。  また、運営費につきましては、まだまだ精査中でございます。確定した数字につきましては、2月議会に上程させていただきます令和4年度当初予算案でまた報告させていただきたいと思います。 158 ◯堀委員 もう1点、教えてください。  先日、市長の定例記者会見の中で、博物館で展示する都市模型について昭和36年頃のまちなみを再現しているということで、記者から市長の生まれた年と同じで私物化していると疑われる可能性があるということで、市長も絶句していたようですけれども、一応そんなことはないと思いますけれども、昭和36年に設定した根拠というか経緯について教えてください。 159 ◯中川歴史文化課長 今、質問いただきました歴史博物館に展示いたします都市模型、確かに昭和36年、1961年の頃の様子を再現しようとしているものです。博物館、2階、3階が皆様に御覧いただく展示室になっておりまして、この模型につきましては3階に展示する予定でございます。  この3階の施設の展示室のコーナーで、静岡藩と新生静岡というコーナーがございまして、そちらの近現代の静岡について扱うコーナーに展示をする模型になります。  なぜ昭和36年なのかということでございますけれども、ちょうどこの頃の静岡市では、翌年の37年に全面廃止された静岡市内の路面電車がまだ走っていたということなんですね。この後、昭和39年には東京オリンピック開催を控えておりまして、東京都心のみならず、全国的に日本の地方都市が大きな変革の時期を迎えてきたというところでございます。ですから、戦後の復興を果たしたまちなみの様子をとどめていたこの頃の静岡には江戸時代からも続くお店も数多く、形は違いますけれども、商店街に残っておりました。この時代は、今となってはなかなか感じとることができないまちなみの雰囲気や江戸時代を生きた人々の生活の勢いが町の様子から伝わってくる最後の時代であったということでございます。  こういった時代の都市模型を再現することを目的に、資料調査を行いました。昭和36年のまちなみの様子を鮮明に写した航空写真が見つかりました。それによって、この写真を基に正確な模型を作成することが可能になったということで、市長のお誕生になられた年を目がけて探したわけではなく、鮮明な航空写真を探したところ、36年であったということでございます。  説明は以上でございますけれども、ここで1つ、皆様方にお願いがございます。この36年頃の都市模型を製作する際には、航空写真でまちなみは分かっているんですが、建物一つ一つの形は屋根しか分かっていないんです。ですから、昭和36年とは限りませんけれども、その前後の中心部の写真をお持ちでしたらば拝借をさせていただきたい。2年ほど前に、広報に載せさせていただきまして、多くの写真を頂いているものの、たくさん頂ければ、より精巧な具体的なその当時の模型が復元できますので、御協力いただきたいなと思います。 160 ◯浜田委員 それでは、議案第143号令和3年度9月補正予算の概要についてお伺いします。  まず1番目、団体旅行等誘致事業について御質問させていただきます。補正予算の概要の5ページの一番初めの団体旅行等誘致事業についてです。  まず初めに、助成対象にツアーとあるのですが、このツアーは何人からを想定しているのか、お答えください。 161 ◯福地観光MICE推進課長 助成対象のツアーについてですけれども、15人以上で想定しております。その理由につきましては、いろんな旅行会社等へ聞き取りを行っております。通常、大型バスというのは45人乗りで、今このコロナ禍にあっては、感染予防対策を取る中で、定員のおよそ半分、20人前後で運行しているという確認をしております。  あと、他都市における同様の補助事業等も見ている中では、大体20人以上という場合と15人以上という2つが大半です。そんな中で、私どものほうで県の旅行業組合さんにもヒアリングをしておりまして、15人程度が要件であれば、それがツアー造成の呼び水になるのではないかというような話も聞いております。その人数であれば、他都市の制度との競争においても優位性があるのではないかと、そんな意見もあって15人とさせていただいております。 162 ◯浜田委員 次に、事業本体について、コロナ禍の影響が一時、本日から解除となりましたが、収まりつつある状態ですが、団体旅行はクラスターを発生しやすい状況にあります。既に事業者側について、基本的な対策は行われていると思われますが、クラスターを発生させないために助成する対象者に改めてどのような指導を行うのか、教えてください。 163 ◯福地観光MICE推進課長 クラスターを発生させないようにどんな指導をするのかというところですけれども、まず、要綱の中で当然、旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドラインをきちんと遵守してくださいというのは盛り込みます。さらに、出発地、それから目的地が蔓延防止等重点措置の対象であったり、緊急事態宣言の地域になっている場合は、対象に含めませんというようなところは制度上で担保したいと思っております。  国では、事業者の感染対策の徹底と旅行者側の予防意識、いわゆる新しい旅のエチケットというようなことが言われていますけれども、これを徹底した上で旅行も再開していくというようなスタンスですので、私どもの制度でも、基本的にやっぱりそれが両輪となって機能していれば、基本的には大丈夫だろうなと認識しています。  ただ、報道の発表なんかで出ているツアーでのクラスター、何件か見たんですけれども、やはり参加者の中に発症した方とかそういう方が混じっていて、それを捕らえ切れなくてクラスターになっているという事例も多いです。よって、対策がちゃんと取れている中であれば、その心配はないと思うんですが、事業者さんもそこが一番の悩みだと認識されています。さらにそこの部分、当然ガイドラインの中に旅行参加者の方に検温したり、ツアー中の健康確認、そういうのもしていますし、発症した場合を想定して、行き先の保健所等と連携して対策をちゃんと取るようにというような内容もガイドラインに盛り込まれておりますので、そういうところを踏まえて可能であるのかなと認識しています。 164 ◯浜田委員 確かにまたコロナのクラスターの再発がないように、改めて御指導のほどよろしくお願いします。ですが、たくさんの事業者にこの事業を利用していただきたいと私も思っております。そのために、事業推進に向けました広報、周知への取組はどのように進めていくのか、教えてください。 165 ◯福地観光MICE推進課長 制度の周知につきましてです。  まず、当然広く関係者に知っていただきたいものですから、市内に向けては市内の旅行事業者さん、それから、するが企画観光局を通じて、多くの関係業界の方が賛助会員になっていらっしゃいますので、賛助会員宛てに周知を図っていきたいと思っております。  あと、対象がかなりの率で県外事業者さんになろうかと思いますので、業界団体、大手旅行会社さんが入っているような日本旅行業協会とか、バス運行会社と地域の旅行会社なんかが入っている全国旅行業協会、こういったところへはチラシ等制度の案内をさせていただく予定でおります。  あと、広報課の協力も得ながら、広報課ですとメディアが首都圏を中心として市外のメディアに対してプレスリリースができますので、そういったチャンネルも活用して広く周知を図っていく予定でおります。  それから、済みません、先ほどの高木委員の御質問のところで1つ補足させていただきたいですけれども、よろしいですか。  補助事業を案内できるというお話しだったんですけれども、補助の対象が事業者になるものですから、主催者に対してのものになりますと、全国大会開催補助金なんかがありますので、そういうのですと主催者に対しての補助ができますので、そういった可能性も御検討させていただければなと思います。 166 ◯浜田委員 たくさんの方に利用してもらえるように工夫をよろしくお願いいたします。  それでは、もう1つの事業、同じく5ページの地域型宿泊客事業支援助成についてお伺いします。  こちらの事業内容のところに対象事業にインセンティブ事業とありますが、具体的に何を想定しているのか、教えてください。 167 ◯福地観光MICE推進課長 補助対象のインセンティブ事業ですけれども、これは地域の宿泊施設等の事業者さんが自主的に誘客に取り組む事業に対して支援させていただく制度ですので、その柱となる事業がインセンティブですけれども、誘客の主たる部分に該当してくる、主には宿泊割引なんかが実際にはそういう形で使われるんじゃないかなと想定しております。あとは、商品券等の発行、そういったものも想定されます。  第1弾で募集をかけた内容の中では、楽天トラベルと連携した宿泊割引ですとか、電話予約した方への割引とか、あとはノベルティの制作、そういった取組を実際にはされております。 168 ◯浜田委員 それでは、次に、議案第147号静岡市歴史博物館条例の制定について御質問させていただきます。  まず、開館に向けていろいろな議論がされてきたと思います。改めまして、これまでの経緯をもう一度教えていただきたいと思います。 169 ◯中川歴史文化課長 歴史博物館のこれまでの経緯でございますが、古くは昭和60年頃に市民団体の皆様方より、総合歴史博物館建設に関する御要望をいただいております。  その後、時は過ぎまして、静岡、清水が合併する直前の平成14年度には、静岡市総合歴史博物館基本構想が策定されましたが、具体的な計画につきましては、合併後の新市で検討するようにということで委ねられました。合併した後、平成16年度には、第1次総合計画が策定されまして、こちらの計画に今川、徳川時代を中心とする静岡市の歴史文化を紹介する施設として、今まで使っておりました歴史文化施設の建設計画が搭載されたのが初めでございます。  その後、平成20年度には、総合歴史博物館建設に関する請願書が提出されまして、採択もされております。そして、平成22年度には、歴史文化施設基本構想検討委員会が設置されまして、基本構想が策定され、その後、23年度には静岡市歴史文化施設、今度は建設検討委員会が設置されまして、翌年に建設検討報告書が示されております。  この報告書を基にしまして、平成27年度には基本計画を策定し、この基本計画を基に、その後、29年度には建築、それから展示の基本設計に着手いたしました。あわせて、運営体制についての検討を開始しております。30年度には、基本設計が完成しまして、31年度に発掘調査をしたわけです。この発掘調査で見つかった戦国時代末期の道と石垣の遺構をやはり保存して活用していこうということで、同年、再設計に取りかかったというところでございます。そして、令和2年度12月には建設、それから展示の工事の契約を済ませ、年明け1月に着手し、今に至っているところでございます。 170 ◯浜田委員 この条例に至るまでに、たくさんの議論、たくさんの御要望をいただいたというのを承知いたしました。また、改めまして、この歴史博物館がなぜこのタイミングで必要なのか、そして意義と目的を改めてお伺いします。 171 ◯中川歴史文化課長 この歴史博物館の必要性につきましてお話をさせていただきたいと思います。少し長くなりますが、よろしくお願いします。  静岡市には豊かな自然、そして歴史と文化がございます。先人の人々が、歴史の中で、この静岡市の自然の恵みと共存しながら、全国に誇ることができる豊かな文化を培い、多くの証を残してきていただきました。弥生時代の遺跡、登呂遺跡は、静岡市の豊かな自然とそこに暮らしていた、いにしえの人々の姿を全国に伝え、また、賎機山古墳など現存する多くの古墳につきましては、日本の古墳時代における社会構造を知る上で大変貴重な存在でございます。  また、中世に隆盛を誇りました久能寺や建穂寺などにつきましては、東海地方を代表する神社、仏閣でございまして、これは人々と仏教文化との密接な関わりを今に伝えてきていただいているものでございます。  さらに、今川氏や徳川家康公による都市の形成、そしてこの地に生きる先人たちが東海道を行き来する様々な人々の交流があった時代は、日本史の裏舞台で語られる言わば歴史の中で光る静岡の時代でございます。家康公は、ここ駿府を舞台に政治、外交を行い、多くの人々が国内はもとより世界各地から集まり、日本の中心都市としての役割を果たしていたと考えられております。  そこで、この歴史博物館は、歴史文化の拠点として、この地に先人が築いた歴史の積み重ねによって、現在のまちの姿があることを踏まえて、静岡市ならではの大切な歴史的、文化的資源の価値、そして魅力を発信し、静岡市を訪れる皆さんに静岡市への憧れの喚起を図ります。また、市民の皆さんが郷土への愛着と誇りを深めることによって、そして歴史文化のまちづくりの拠点として、世界に輝く静岡の実現に向けて、静岡の未来を市民とともにつくっていく施設でございます。  歴史博物館は、静岡市の歴史文化を市民のみならず、国内外の皆様に知っていただくために必要な唯一の施設であると思っております。 172 ◯浜田委員 歴史博物館の必要、意義についてお答えいただきありがとうございます。  博物館の機能としての調査研究と、そして情報の発信は静岡市の歴史とさらには先人たちの思いを今に伝えるものとして重要な価値があるということを認識させていただきました。  それでは、その重要な施設でもあります歴史博物館、開館後なのですが、先ほどの答弁の中にありましたように、入館者数が初年度50万人に対し、次年度は33万人と年々減少していくことが懸念されております。人を呼び込む工夫やリピーターなど、どのように確保していくのか、そのあたりを教えてください。 173 ◯中川歴史文化課長 開館後の入館者、年々減少する傾向であると思うけれども、リピーターについてどのように確保していくのかということでございますが、博物館の集客の取組についてですけれども、まず展示についてです。  本市が所有しております資料、そしてまた外部からお借りする資料などを組合わせて駿府の名峰や港町清水の歴史など常設展示とは異なる視点の企画展を年に4回程度開催してまいります。これにより、歴史的資源を幅広く展示させていただきます。そのほか、新しい収蔵品のお披露目の展示、それからこの博物館では調査研究を進めてまいりますが、その成果を題材とした展示を行う予定でございます。  また、無料部分ではございますけれども、観光交流としての1階のエントランスでは、様々なコンサートや体験プログラムを開催し、大人も楽しめるナイトミュージアムなど、市民の皆さんが楽しんでいただける催しを展開してまいります。  そして、静岡浅間神社、臨済寺や久能山東照宮など市内に点在する歴史資源と東御門・巽櫓など、駿府城公園エリアの歴史巡りなどで各地へといざないをさせていただきたいと思っております。  先ほども申し上げましたように、市民の皆さんが愛着と誇りを持っていただき、市外の方からも憧れを抱いていただき、何度も訪れていただけるよう集客促進に取り組んでまいりますのでよろしくお願いいたします。 174 ◯浜田委員 新しい人を呼び込む工夫、またはリピーターへの御対応ありがとうございます。  また、1つ、こちらの情報を聞かせていただく中で、歴史博物館の位置づけとして、駿府城の周辺一帯をフィールドミュージアムとして位置づけているとお聞きしました。そこで1つ、私たちから提案なのですが、9月定例会議案集1)の29ページ別表第1(第7条関係)のところにあります料金設定のところにありますように、この駿府城周辺地域の3施設に行った方について、100円割引した500円が記載されております。そういうことも踏まえまして、駿府城公園3施設とのセット券はつくったほうがいいのではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。その御意見をお伺いします。 175 ◯中川歴史文化課長 入館料につきまして、駿府城公園3施設とのセット券に関する御質問でございますが、今回の条例では、3施設の共通券を歴史博物館に提示していただくことで、歴史博物館の入館料を割り引く制度を設定させていただいております。3施設への共通券への割引につきましては、今後行う予定でございます。というのも、3施設の条例を改正しないとできないものですから、今後その辺は改正する予定でおります。  駿府城公園3施設とのいわゆるセット券でございますけれども、セット券につきましては、今回、歴史博物館は新規の施設で、3施設は既存の施設でございまして、今、条例の違いも申し上げたように、入館料の体系が違うということ、それから販売方法が違うということで、今現在、3施設は手で売るか、入場券の券売機で行っております。しかし、今回進めております歴史博物館につきましては、当然インフォメーションカウンターでの手売りもいたしますけれども、インターネットを活用しましたオンラインチケットの発行も考えているということで、それらの違いを整理するのに、やはり時間を要するため、今回は共通券の設定は見送りさせていただきましたけれども、今後も引き続き、3施設との共通券、セット券の設定については検討してまいります。 176 ◯浜田委員 前向きな御検討よろしくお願いいたします。以上で私の質問は終わります。 177 ◯山梨委員 団体旅行等誘致事業、また地域型宿泊誘客事業について合わせて伺いたいのですけれども、先ほどの説明の中で、感染状況を踏まえて実施していくということでしたが、緊急事態宣言も解除になりました。どういう状況になったら、これを進めていく、実施するタイミングと見ているのか。  もう1つ、ワクチンパスポートが検討されておりますが、これと重ねた事業というか、インセンティブをつけるとか条件に入れるとか、そういったことを考えているのかどうか、教えてください。 178 ◯福地観光MICE推進課長 事業の実施の前提条件につきましては、やはり県の警戒レベルが3以下まで落ち着いているところは、一つ目安なのかなと思っております。  それから、ワクチンパスポートについてですけれども、まだ詳細が報道等で知るぐらいの中で、基本的には感染拡大の防止ですとか行動制限を緩和していく基準をつくっていく上で有効なものであるなという認識でおります。ですので、制度の内容を確認していきたいと思っております。  あとは、それが施策へと取り込んでいけるかというところについては、県や国の動向も見ながら考えたいところです。やはり打てない方への配慮も必要かと思いますので、行政としての公平性とか公正性みたいなところも踏まえて検討かなと。  あとは、今回の補正事業の中でも、地域型宿泊補助なんかで民間事業者さんがそういうサービスを取り入れて、それに対して補助をしていくような仕組みは、可能性としてはあるのかなと考えております。 179 ◯山梨委員 続いて、歴史博物館条例について伺いたいと思います。市内の市有施設の中では、科学館には、る・く・る、でも、美術館には愛称がなかったりするわけですけれども、今回、静岡市歴史博物館の愛称はどういうふうに考えているでしょうか。 180 ◯中川歴史文化課長 歴史博物館の愛称でございますけれども、まずは、静岡市の歴史博物館、静岡市が設置する博物館だよということで、この静岡市歴史博物館という名称にさせていただきました。  博物館の愛称につきましては、まずこの静岡市歴史博物館という名称をしっかり覚えていただき、認識していただきたいという気持ちがあります。というのも、長い年月をかけて御要望いただいた後に、今現在、やっと形になろうとしているものにつきまして、正式名称はやっぱりしっかり覚えていただきたいという思いから、愛称については特別、今は考えておりません。  静岡市美術館も同じように、愛称というものは決めていないですけれども、年を追うごとに皆様方から何となく呼び名が生まれてきたりしていると。静美であるとか、市美であるとか。今は、静岡市美術館は静美という言い方をしている場合もございますが、そのように自然派生的というか、そのような形を今考えておりまして、行政として今考えるということはございません。 181 ◯宮城島委員 私からは、今、観光・MICE推進課から答弁いただいた中で、この実施をするときに、蔓延地域のところは対象外、あとツアーのところは15名以上と答弁いただきましたが、逆に旅行会社さんからすると、当然ツアーですので事前募集というのがありまして、例えば15名でツアーを募集したとき、15名集まったと。当日14名になったらどうされますか。 182 ◯福地観光MICE推進課長 ツアーが定員に満たなかった場合どうするかという御質問ですけれども、お答えとしては交付できないと考えております。補助金になりますので、事前の申請があって、実施報告があって、それで補助交付決定をしていく流れになりますので、報告の際に要件を満たしていないということが分かれば、そこへは交付できないということになります。 183 ◯宮城島委員 こちらのほうで、例えば大手のバス会社とかツアー会社さんへ多分情報を流すと思いますが、当然、100台とか200台とか、そういう設定があって、トータルで15名以上行くところもあるし、15名以下の場合もありますが、それはトータルでそのツアーごとに補助金額を設定するわけですか。 184 ◯福地観光MICE推進課長 参加人員の計算の仕方ということだと思いますけれども、基本的にはツアー1回ごとで判断する形になります。そうしますと、大手で開催回数が多ければ多いほどそこだけに行ってしまう懸念もありますので、その辺は1事業者についての上限額を設定する形で検討しております。 185 ◯宮城島委員 歴史博物館に関してお聞きします。  当初50万人ということで目標値を立てられていますが、当然団体のほうにも、情報を発信されますけれども、団体バスの駐車場等はどこをお考えですか。 186 ◯中川歴史文化課長 開館後の団体バスの駐車場という御質問でございますけれども、施設内には観光バス駐車場はございません。今現在、駿府城公園の周辺の暫定駐車場ということで観光バス駐車場がまさに建設地の隣にございますので、当面はそちらの駐車場を活用させていただきたいと考えております。 187 ◯宮城島委員 NHKの大河ドラマと連携するという御答弁をいただいていますが、今の御答弁でいくと、団体に関してはほとんど対応策を取っていないというふうに聞こえるので、大河は本当に団体がほぼ動いてまいりますので、そのときに団体バスはありませんというのは、多分旅行会社さんがツアーを組むときに、ほぼ入れないんだと思います。ぜひその辺を、まだ5年度ですので、お考えいただければと思います。 188 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  冒頭で述べましたように、議案第143号中所管分は、10月4日にも審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただくようお願いします。  それでは、要望・意見、討論をどうぞ。 189 ◯高木委員 自民党でございます。  自民党としましては、議案第147号に賛成いたします。  議案第143号及び第147号についての意見・要望を述べさせていただきます。  まず、観光関連事業2つの事業がございますが、これに6月補正のマイクロツーリズムの事業とありますけれども、これらのみならず、スポーツ大会であるとか教育旅行など、いろいろなケースを組み合わせることが可能になろうかと思います。その場合に、いろんな情報とか連携をしっかり取っていただいて、旅行者により優位になるようなツアーにしていただきたいなというのが1つでございます。  もう1つでございます。歴史博物館条例の制定についてでございます。歴史博物館は社会教育施設であるため、収支がマイナスになることはやむを得ないことだと考えられますが、市民理解が得られるすばらしい施設となるよう、令和5年1月の開館に向けて全力で取り組んでもらいたいということでございます。 190 ◯浜田委員 創生静岡です。  まずは、議案第147号について賛成いたします。
     次に、議案第143号、147号について意見・要望を述べさせていただきます。  まず、議案第143号の補正予算について、コロナ禍により打撃を受けております市内観光を促進させる起爆剤としてとても期待しております。ぜひ多くの事業者様に利用していただけますよう、周知徹底のほど、改めてよろしくお願いいたします。  次に、議案第147号の静岡市歴史博物館条例についてですが、開館に向けた十分な準備をいま一度お願いいたします。  関連施設とのセットチケットの販売については、ぜひとも開館時期までには間に合わせていただきたいと思っております。他市における情報の発信や、またはフィールドミュージアムとしての役割を考えたときに、最低限必要なことだと私たちは考えております。リピーターを増やすことを考えたときにも、年間パスポートなどの検討も視野に入れていただきますととても助かります。  シビックプライドを高める重要な歴史博物館の運営について、引き続きの御検討のほど考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 191 ◯山梨委員 公明党です。  団体旅行等誘致事業、また地域型宿泊事業について、今後、他都市、また他地域も、一斉に誘致事業をスタートすると思いますので、その中で埋もれることがないよう、しっかりとしたPRをお願いしたいと思います。  歴史博物館について、様々各委員から質問があったかと思いますけれども、これまでの本当に深甚の思いがあると思います。しっかりとこれを形にできるように、歴史好きの方はもちろん、市内外のリピーターがしっかり獲得できるような企画展示を着実に進めていただきたいなと思います。 192 ◯尾崎委員長 公明さんは、討論のほうは賛成でいいですね。 193 ◯山梨委員 賛成です。 194 ◯宮城島委員 志政会です。  議案第147号静岡市歴史博物館条例の制定について賛成いたします。  議案第143号、観光誘致事業に関しては、旅行会社さんから非常に期待が高いと私のほうにも情報が入ってきています。いつやるんだという、要は、ツアーというのはもう半年前から設定をするのが常識になっておりますので、もう今、これをまだかまだかと待ち望んでいます。情報発信をしっかり、不公平にならないように、1か所の大手が取ってしまって、小さいところは補助金がないということがないように、ぜひその辺は、しっかり情報発信をお願いいたします。  あと、歴史博物館、先ほど答弁をいただきましたけど、50万人、団体旅行を余り考えていないような話に聞こえましたので、非常にNHK大河ドラマのところで団体旅行は考えていないように聞こえましたので、ぜひその辺はしっかり、50万人以上を目指していくように、まだ時間がありますので、よろしくお願いいたします。 195 ◯尾崎委員長 ほかにはないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、議案第147号を簡易採決にてお諮りします。  議案第147号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 196 ◯尾崎委員長 御異議なしと認め、議案第147号は可決すべきものと決定しました。  以上で本日の議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 197 ◯尾崎委員長 本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして、観光文化経済委員会を散会します。                 午後3時27分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  尾崎 行雄 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...